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痛みとしこり

[管理番号:519]
性別:女性
年齢:37才
2週間前、うつ伏せ寝をしていると、ごりっと胸を圧迫してしまい、激痛が走りました。右胸のふくらみの内側です。それからそこを押すと、言葉もでないぐらいの痛みが出はじめ、右胸の外側にも痛みが出始めました。生理前の胸の痛みのような感じですが、10倍ぐらい痛いです。
先週、乳腺外科を受診する前、どこが痛いのかしっかり話せるように触って確認しておこうと触ったところ、右胸上外寄りに、小豆ぐらいのしこりを発見しました。痛みはありません。
マンモ、エコーをとり、「形が気になるから」と言われ針生検、腫瘍マーカーをし、結果待ちです。痛みは乳腺症で、水がたまってるところがあるけど、ほうっておいてもいいとのこと。「マンモではなにもないから、大丈夫と思うけどねぇ」と言われました。10日ちょっとかかるとのことでこの間、生きてる心地がしませんが、覚悟もしています。
表面に、えくぼやひきつれはなく、汁も出ません。しこりが奥のほうにコリっと張り付いている感じです。針生検のせいか、おとついまで、時々痛みました。生理は先週土曜からです。しこりが動かないので心配です。
肩こりや背中コリはずっとなのですが、そんなこともすべて気になってしまいます。
結果まで、何か安心できるところがあればと思います。よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 偶然みつけた「小豆くらいの」しこりですね。

回答

『「形が気になるから」と言われ針生検、腫瘍マーカーをし、結果待ち』
 (腫瘍マーカーは不要ですが)きちんと「針生検をしてくれた」事は幸いでした。
 「小豆ぐらい」となると、「不整形」でも「様子を見ましょう」などという医師が多い中、評価に値します。
 
『「マンモではなにもないから、大丈夫と思うけどねぇ」』
⇒(マンモで何もない)事は参考にはなりません。
 小さい腫瘍はマンモで写らない事は、むしろ当然です。
 ただ、担当医の「大丈夫と思う」というコメントを信じて待ちましょう。
 
◎万が一「癌」であっても「十分早期」な訳ですから、担当医が「針生検」をしてくれた事は正しいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 ステージ1】

針生検の結果、乳がんでした。乳腺症の痛みがあって、病院に行くことができてよかったです。すぐに針生検をしてもらえたのは幸いでした。
来週月曜日に紹介された大学病院へ行き、あいてたらCTをとる予定です。最速でしてもらえるそうです。そこの先生は、再建が上手といわれました。
腫瘍マーカーはCEAが1.3、CA15-3が7.8でした。
質問させてください。
しこりは1㎝でステージ1と言われましたが、これは非浸潤がんではないということですか?
手術で部分切除できるだろうとのこと。部分切除だと放射線は必須といわれましたがどうでしょうか。CTでほかにも見つかったら、全摘だそうです。
2日前から、わき の前あたりがふっくらとはれているような感じで、脇をしめると少し違和感があります。リンパ転移でしょうか。少しピリピリします。しこりはありません。
奥にあったしこりが、表面近くに出てきた気がします。気のせいといわれたのですが、しこりが新たにできたのでしょうか。急に増えたりしますか?前よりボコボコが増えた気がします。
1㎝だと、どのくらいの期間かけて育ったものですか?
食べない方がいいもの、しないほうがいい動きなどありますか?
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 「1cmの乳癌」ですね。
 早期発見できて幸いでした。

回答

「しこりは1㎝でステージ1と言われましたが、これは非浸潤がんではないということですか?」
⇒その通りです。
 針生検で「浸潤癌」の診断となっていると思います。
 「非浸潤癌」であれば、針生検で解ります。
 
「手術で部分切除できるだろうとのこと。部分切除だと放射線は必須といわれましたがどうでしょうか。」
⇒部分切除の場合は「術後温存乳房照射」が必須です。
 
「脇をしめると少し違和感があります。リンパ転移でしょうか」
⇒1cmの腫瘍であれば、「リンパ節転移」では無いと思います。
 針生検をした影響でしょう。
 
「しこりが新たにできたのでしょうか。急に増えたりしますか?前よりボコボコが増えた気がします。」
⇒そんなに急に「しこり」はできません。
 ガンと言われると誰しも気になるものです。
 
「1㎝だと、どのくらいの期間かけて育ったものですか?」
⇒癌細胞ができてからは5年くらいです。
 
「食べない方がいいもの、しないほうがいい動きなどありますか?」
⇒特にありません。
 健康的に過ごしましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3 痛みとしこり】

相談させていただいた腫瘍はCTの結果でも1㎝と変わらず、リンパ転移もないでしょうとのこと。部分切除でいけるそうです。ほんとによかったです。
しかし、骨シンチの結果で「胸骨転移の疑い」がでました。
1㎝だし、転移なんてあまり考えられず、「結果がめちゃくちゃなんでねー」と先生も困っておられました。
さらにPETCTとMRIをすることになったのですが、骨転移の可能性もあるでしょうか。
前に乳腺症といわれた痛みがそうなのかもしれないと言われたのですが、今は痛くありません。骨シンチは骨折や炎症で反応がでることもあると聞いたのですが、当たった覚えもありません。
針生検といっしょにした腫瘍マーカーではCEAが1.3 CA-15-3が7.8です。
仕事や趣味上、背中がすごく凝るのですが、マッサージなどはしないほうがいいでしょうか。
飛ぶのが心配です。
もし骨転移なら抗がん剤と言われましたが、ほかに方法はないでしょうか。抗がん剤はまたガンができるんじゃないかと心配でしたくないので。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 「腫瘍径1cm リンパ節腫張無」ですね。
 十分な早期癌です。
 「骨転移などあり得ません」

回答

「仕事や趣味上、背中がすごく凝るのですが、マッサージなどはしないほうがいいでしょうか。飛ぶのが心配です。」
⇒心配ありません。
 普通にマッサージしてください。
 
「もし骨転移なら抗がん剤と言われましたが、ほかに方法はないでしょうか。」
⇒そもそも骨転移の心配などする必要がありません。
 
○骨シンチグラムでの所見は「打撲など」でしょう。
 「疑い」とでた以上、「胸骨のMRI」は撮らざるを得ないとは思いますが、PETは不要です。
あまり余計な事は心配せずに、検査結果を待ちましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

何度も相談させていただきましてすみません。
先生のおっしゃられたように骨転移はありませんでした。
手術方法を決定する段階にきています。腫瘍は1㎝ではなく、8㎜でした。部分切除を考えていましたが、術後の放射線により、再発時に再建しにくいと分かり、全摘も考えています。
再建で出る左右差と部分切除のつりで出る左右差、という部分でも悩んでいます。腫瘍は右で、左の胸は右よりかなり大きく、加齢で少し下垂してきているため、シリコンでは差が出るだろうとのこと。形成外科の先生との話はまだですが、今の状態では、ほとんどの先生が部分切除でいいというだろうとのこと。8㎜で全摘ももったいないかなぁと思って悩んでいます。
先生ならどちらを薦められますか?
 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 術式選択ですね。
 誰しも悩むところです。
 ただ質問者の場合には「8mm」
 これで「温存を勧めない」ならば、「他の誰にも温存は勧められない」事になります。

回答

「先生ならどちらを薦められますか?」
⇒温存術です。
 8mmで温存しなければ、「温存術を選択する人」がいなくなってしまいます。
「術後の放射線により、再発時に再建しにくい」というのは「乳房内再発を前提としたnegativeな考え方」です。
 再建しても完全に元通りとなる訳ではないし、「インプラントなら異物感」「自家組織なら正常な部分に大きくメスをいれる」こととなり「乳腺が残せる状況で選択する」のはどうか?と思います。
 
 

 

質問者様から 【質問5 痛みとしこり】

昨日、温存手術を終えました。MRIでの広がりはなし、腫瘍径8㎜、ステージ1と診断されていました。
実際開けてみると、少し広がりがあったようで、少し大きめに切除してもらいました。センチネルリンパ節生検の結果、リンパ転移なしでした。
術後の病理検査結果が気になります。ルミナルAであることを祈りますが、ちゃんと結果がでないと分からないですよね…。術前の針生検でのサブタイプは、術後と異なる可能性があるので、前の病院では出していないんだろうとのこと。(針生検は手術した病院の前に行ったクリニックです)。
一番気になったことでしたが、こちらの質問で、「術前のサブタイプと手術方法は関係ない」と知り、手術に踏み切りました。
抗がん剤はしたくないのです。補助療法としての抗がん剤と、転移再発された方の抗がん剤では、強さや副作用は違うものですか?補助療法の抗がん剤をされた方に、ちゃんと仕事しながら通えると聞きましたが、なんだかイメージが悪くて…。
 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 無事に手術が終わって何よりです。
 ご苦労様でした。

回答

「補助療法としての抗がん剤と、転移再発された方の抗がん剤では、強さや副作用は違うものですか?」
⇒選択する薬剤は(まず最初は)変わりません。量も変わらないので「副作用」も変わりません。
 大きく違う事は「補助療法では○○回など回数が決まっている」のに対し、「転移再発治療では薬剤を替えながらエンドレス(回数はきめられない)」となることです。
 
「補助療法の抗がん剤をされた方に、ちゃんと仕事しながら通えると聞きましたが、なんだかイメージが悪くて…」
⇒副作用の出方は人それぞれですが、減量投与などで完遂は十分可能です。
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:732「術後補助療法について」