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非浸潤癌温存術後の放射線治療省略の提案に困惑

[管理番号:6530]
性別:女性
年齢:35歳
 
はじめまして。
よろしくお願いします。
 
このサイトの田澤先生の丁寧なご回答で、勉強させていただいているのですが、
非浸潤性乳管癌、温存術だったのに放射線治療を省略する事を主治医に提案され、不安と混乱をしており、相談させてください。
省略の理由は術後病理診断で乳頭腫の中にDCISがあった事が分かったからです。
 
病理組織診レポートでは、
右乳腺 1病巣
切除術Bp4.0×4.0×1.0cm
腫瘍径in situ ca含む0.9×0.50×0.60cm
組織分類DCIS
核異型スコア2 核分裂スコア1(1/10HPF) 核グレード1
ER:Allred PS5 IS2 TS7,PgR:Allred PS5 IS2 TS7 HER2:score 1,強陽性0%,中等度陽性0%,弱陽性10%
Ki-67は書いてありませんでした。
波及度:g-in situ,リンパ管侵襲ly0,静脈侵襲v0
断端 皮膚側-深部側-即側- 1.0mm in situ#2 乳頭側-comedo-石灰化-リンパ球浸潤+
全治療なし 初発
UICC7版pTis pNX M0 stageX,規約17版pTis pNX M0 stageX
#7にintraductal papilloma様の乳管内増殖巣みられ、隣のスライス#9には
生検瘢痕に接してpapillaryな増殖巣がみられる深切り(各々200枚)を、施行した所papillomaの中に、異型をみるDCISと考えられるfocusがみられる
生検の所見と合わせて乳頭腫とDCISが共存した所見と判定されました。
針生検で5mmの非浸潤癌の診断で5月中頃、部分切除術を行いました。
術後、5mmのスライスの病理診断では癌に当たらず、さらに細かく切って上記の所見が出ました。
コンサルテーションも癌研の病理の先生と行ったそうです。
 
①先生のQ&Aのご回答(5608非浸潤性乳管癌の放射線治療について)で、温存術は(浸潤癌でも非浸潤癌でも無関係に)「術後照射が必須」で、「ご高齢」「低異型度の非浸潤癌が小範囲」では、照射省略も提案しています。
とあったので、
先生なら私の年齢と所見からはガイドライン通り放射線治療を行いますか?
 
②今の病院で、局所再発のリスクを減らす(15%を5%に)ならやらせて欲しいと申し出るべきでしょうか?
 
③それとも、術後の今からでも病理結果を(スライスの画像も)持って田澤先生のセカンドオピニオンを伺う事は出来ますか?
お忙しい中、また、本来ならセカンドオピニオンにて伺うべき事案かと思いますが、大変申し訳ございませんが、コメントいただければと思います。
 
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「私の年齢と所見からはガイドライン通り放射線治療を行いますか?」
→省略します。
 「低異型度の非浸潤癌が小範囲」に相当します。
 
「局所再発のリスクを減らす(15%を5%に)ならやらせて欲しいと申し出るべきでしょうか?」
→局所再発のリスクは(照射なしでも)殆ど無いと思います。
 
「③それとも、術後の今からでも病理結果を(スライスの画像も)持って田澤先生のセカンドオピニオンを伺う事は出来ますか?」
→不要です。
 この場が私のセカンドオピニオンです。
 私も主治医と同意見(照射は省略でOK)です。
 ただ、患者さんが(心配だから)「放射線がしたい(したほうが安心だ)」というのであれば、それを敢えて阻止したりはしません。(あくまでも、私からは照射を勧めないということです)

 
 


 

質問者様から 【結果2 放射線治療省略しました】

性別:女性
年齢:35歳
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

田澤先生にお返事をいただいて、放射線治療省略を行いました。
安心と納得して治療、経過観察する事ができ、感謝しています。

<Q&A結果>