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豊胸手術が原因のしこりのトラブル。どんどん悪化しています。

[管理番号:4146]
性別:女性
年齢:30台前半
5年前に自分の脂肪を胸に注入する豊胸手術をしました。
その後トラブルもなく生活していたのですが、3年経った頃に左胸に大きいしこりを見つけ、豊胸手術をした人でも検診可能な婦人科で初めて乳がんの検診をしてもらいました。
診断は4cmほどの【豊胸手術によるしこり】であり、癌ではないとの事でした。
(エコー診断とマンモグラフィーによる診断の両方をしました)
一応しこりの原因が何であるか確認するため、注射針を刺して吸ったのですかほとんど吸引できませんでした。
それからはまたしこりと共に生活をしていましたが、今年の7月にしこりが大きくなっているような違和感を感じ、再度乳がん検診を受けました。
この時の検査結果も前回と同様、癌ではなく、しこりの大きさもそんなには変わっていなかったのですが、右胸にも新たなしこりが見つかりました。
その後3ヶ月ほどして、体重が減ったのもありどんどんとしこりが目立つようになってきました。
またしこりの横に脂肪がざらついている様な
感触、しこりの上に小さな柔らかい物体を数個見つけました。
このまましこりが大きくなって行ったり身体の中に在り続けるのは大丈夫なのでしょうか?
日に日に変化するしこり、不安です。
とても怖くなって、つい数日前に美容整形外科の「しこり外来」というものを受診しました。
エコーで検査してもらったところ、「左の大きなしこりから中身が漏れていて、しこりの皮膜の上にどんどんと広がって癒着して行っている、このままでは悪化していくかもしれない。」とのことでした。
そちらの先生には、しこりが小さいうちに摘出手術を勧められたのですが提示された費用があまりにも高く、とても摘出手術を受けられません(両胸で300万円を軽く超えるような金額です)。
また美容整形外科で出来た胸のトラブルを、美容整形外科で再度治療することにも怖さを感じて、色々と情報を探していたところ、田澤先生のコラムにたどり着きました。
このまま大きなしこりを放っておいたら、もしも本当に癌になった時に
その陰に隠れて乳癌を見落としてしまう怖さもあります。
このしこりは本当に今後も大きくなって行ったり悪化していくものなのでしょうか?
自然に治癒することはあり得ないのでしょうか?
豊胸手術でできたしこりや石灰化も、このHPで扱われている石灰化と同じように手術や処置が可能なのでしょうか?
私のようなものでも、田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか?
ここでご質問、ご相談させていただくような内容ではないかもしれず、内容が不適切でしたら申し訳有りません。
ただ不安で不安で仕方がなく、叶うのであれば一刻も早く田澤先生に診ていただき、正しい答えをいただけたらどれほど安心できるかと思いご質問させていただきました。
解答、どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
豊胸術後の「しこり」、所謂「シリコノーマ」ですね?(直訳するとシリコン腫瘍となります)
「このまましこりが大きくなって行ったり身体の中に在り続けるのは大丈夫なのでしょうか?」
⇒「シリコノーマ」であれば、(将来的に癌の原因となるような意味では)全く問題はありません。
 ただ「シリコンも異物」なのだから、健康被害(アレルギーなど)の原因となるかもしれません。
「提示された費用があまりにも高く、とても摘出手術を受けられません(両胸で300万円を軽く超えるような金額です)」
⇒法外な値段ですね!!
 いくら自費診療だからといっても(目的が、美容ではなく)「腫瘍摘出」なのだから…
 普通に「乳腺腫瘍」として保険診療で(線維腺腫などと同様に)行うべきものです。(異物除去という立派な目的があるのだから…)
「このしこりは本当に今後も大きくなって行ったり悪化していくものなのでしょうか?」
⇒(所謂)「腫瘍ではない」のですから「悪化」はしません。
 ただ、上記コメントのように「健康被害」の原因とはなりうるとは思います。
「自然に治癒することはあり得ないのでしょうか?」
⇒自然に吸収されることはないと思います。
 ただ、いつまでも際限なく大きくはならないとは思いますが…
「豊胸手術でできたしこりや石灰化も、このHPで扱われている石灰化と同じように手術や処置が可能なのでしょうか?」
⇒可能です。
 「異物腫瘍」として(線維腺腫など良性腫瘍扱いで)「摘出」できます。
「私のようなものでも、田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか?」
⇒秘書メールしてもらえば緊急度に応じて対応します。
 ただ、一応お話ししておかなくてはならないのは「手術枠」そのものが混雑しており、「乳癌を優先」しなくてはならない現状では「良性腫瘍での手術待ちの期間は特に長い」ことをご容赦ください。(グレードの高い葉状腫瘍を除く)

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