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手術直後、ホルモン治療なしで妊娠

[管理番号:2563]
性別:女性
年齢:43歳
1月に温存手術をうけ、病理の結果充実腺管ガン、リンパ節転移なし、
ER+、PgR+、HER2は1+、ガンの大きさ1.2mm、脈管侵略なし、核異型度1、断片-、局所療法は、無治療でもよいとの診断。
低リスクだが5年間のホルモン治療は進められました。
息子が現在5年生、これまでもう1人欲しいとずっと思っており、今日を迎えてしまいました。
手術後の結果を受け状況から妊娠が可能ではないかとあきらめがつきません。
先日病理結果の検査を聞きに行った際、結果にほっとしたあまり主治医に質問することができませんでした。
1ヶ月分のホルモン剤をもらいましたが、まだ飲み始めていません。
術前の血液検査では多臓器等に転移は認められず、私としとは最後のチャンスにかけたい思いがあります。
①術後にホルモン治療も放射線照射もせず
このような形で妊娠した場合は危険でしょうか。
②妊娠、出産ができたとして授乳は可能でしょうか。
③妊娠出産ができたと考えて、その後の
ホルモン剤治療は早急に行うべきでしょうか。
④妊娠にチャレンジする
期間は長くても3ヶ月と考えています。
それ以上の希望を持っても良いものでしょうか。
先生のお立場でお答えいただきたいと存じます。
ちなみに、主人は単身赴任中であるためなかなかタイミングを取ることができません。
今まで出来なかったのもその影響が大きいと考えています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(1.2mm), pN0, luminal, NG1
超低リスクです。
「手術後の結果を受け状況から妊娠が可能ではないかとあきらめがつきません。」
⇒可能です。
 ホルモン療法はしなくても「十分許容範囲」です。
 
「①術後にホルモン治療も放射線照射もせずこのような形で妊娠した場合は危険で
しょうか。」
⇒全く「no problem」です。
 
 
「②妊娠、出産ができたとして授乳は可能でしょうか。」
⇒可能です。
 放射線照射をしていなければ「患側でも授乳できる」と思います。(どちらにしても健側は問題ありません)
 
「③妊娠出産ができたと考えて、その後のホルモン剤治療は早急に行うべきでしょうか。」
⇒授乳もしましょう。
 授乳が「乳癌のリスクを減らす」ことは間違いありません。
 
 ○そもそも「ホルモン療法は必須ではない」状況です。
 
「④妊娠にチャレンジする期間は長くても3ヶ月と考えています。それ以上の希望を持っても良いものでしょうか。」
⇒考え過ぎです。
 普通に「妊娠」に向かっていいと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日解答をいただきました管理番号2563の者です。
大変な間違いをお伝えしていました。
ガンの大きさは、1.2mmと書いていましたが、
1.2cmの間違いでした。
1.2センチだと見解は変わりますでしょうか。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「1.2mmではなく12mm」だったのですね。
そうなると「ホルモン療法が推奨」されます。
ただし、それは「妊娠出産授乳が終了」してからでも遅くはありません。