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卵巣腫瘍とホルモン治療について

[管理番号:4870]
性別:女性
年齢:41歳
卵巣腫瘍とホルモン治療について
いつも参考にさせてもらってます。
先生のキレのあるご返答。
わかりやすくて、自分の主治医だったらと思います。
2011.5全摘手術→抗ガン剤治療→ホルモン治療ホルモン治療は、リュープリンを約3年。
ノルバデックスは5年半飲み続けています。
2016.8月.11月に生理が来て、その後半年きてません。
先日定期健診で、乳がんの方は再発、転移はありませんでした。
子宮体癌等婦人科も毎年定期健診を受けてます。
今年の婦人科での健診で、「卵巣が腫れてる」と言われました。
約8cmだそうです。
すぐに、腫瘍マーカー、MRIの予約となりました。
「卵巣の状態はいまはまだわからない」検査結果次第で、手術かどうか決めるそうです。
質問は、ホルモン治療(ノルバデックス)の影響で、卵巣が8cmまで大きくなる事はありますか?
その場合、ノルバデックスを飲むのをやめて、様子を見ると、卵巣が元の大きさに戻ることもありますか?
また、このような卵巣腫瘍はよくあるのでしょうか?
婦人科の医師は手術を考えているようですが、その方法しかないのでしょうか?
卵巣ガンなのかと思うと不安です。
子宮体癌の検査結果はまだです。
以上よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ノルバデックスにより卵巣が腫れることを、「極めて良くある事」です。
このQandAでも何度か出てきました(記憶にあります)
♯質問者と同様に、「ある婦人科医で卵巣癌とされて手術されそうになった」内容でした。(結局、ノルバデックスを休薬したことで卵巣は縮小し、手術を逃れたと記憶しています)
婦人科医の中には、上記のことについて知らない医師もいるので、注意が必要です。
「質問は、ホルモン治療(ノルバデックス)の影響で、卵巣が8cmまで大きくなる事はありますか?」
⇒あります。
「その場合、ノルバデックスを飲むのをやめて、様子を見ると、卵巣が元の大きさに戻ることもありますか?」
⇒戻ります。
「また、このような卵巣腫瘍はよくあるのでしょうか?」
⇒よくあります。
「婦人科の医師は手術を考えているようですが、その方法しかないのでしょうか?」
⇒手術は不要です。
 ノルバデックスを休薬しましょう。
「卵巣ガンなのかと思うと不安です。」
⇒違います。
☆LH-RHagonist(リュープリン)と併用していた時期は、(卵巣そのものもLH-RHagonistにより)抑えられていたのが、タモキシフェン単剤となったので「脳からの卵巣への刺激ホルモン」により(刺激されて)「卵巣が大きくなった。」のです。