Site Overlay

ホルモン療法についてお伺いいたします

[管理番号:4853]
性別:女性
年齢:55歳
初めての質問です。
よろしくお願い申し上げます。
55歳の女性です。
転移後のホルモン療法について悩んでいます。
初発については、2014年4月に乳がん(左乳房、2.5cmくらい)と診断され、部分切除の手術を受けました。
術後の病理検査の結果、ステージ2b、断端フリー、ER:10%程度の弱陽性、PGR:陰性、HER:陰性、Ki-67:60%というものでした。
術後にFEC、タキソテールを4クールずつこなし、放射線照射もうけました。
その後、ホルモン感受性が弱いけれど、一応ホルモン療法を、という医師のすすめで、2015年4月よりアリミデックス(1mg/日)を処方され服用したのですが、膝関節痛が激しくなり、歩行に困難をきたすほどで、強い鎮痛剤を複数試しましたが、ほとんど効果がなく、3ヶ月で中止しました。
その後、2016年末に左肺の上葉部に1cm弱の転移が見つかりました。
PET-CTの結果、他には転移がなかったため、手術適応の判断から切除術を受けました。
病理検査の結果、初発から性質が変化していました。
転移した腫瘍は7mmX8mm(切除は2cm程度のマージンを取ったので断端フリー)
で、ER:70%、PGR:70%、HER:陰性、Ki-67:30%でした。
今度は、ホルモンに強い感受性があるので、フェアストン(120mg/日)を処方いただき、
2月末より服用いたしましたが、3月末から臀部、両太ももに非常に強い痛みが走るようになり、さらに、4月半ばからは不正出血(最後の生理は2014年4月です。)も始まりました。
婦人科の検診では、今のところ、顕著な異常は
ありませんが、会社勤めどころか、日々の生活にも支障をきたす状態です。
強い痛み止めとして、医療用麻薬を処方されていますが、痛みは感覚的に2-3割程度しか減っていません。
自宅でもトイレにすら這って行っていますし、
仕事も休みがちです。
正直、ホルモン療法は中止したいのですが、一度転移があった、というのは非常に重い事態ということで、他の剤種に変更してでも続行すべき、と医師には言われています。
候補はタモキシフェンですが、
やはり不安です。
剤種を変えれば、副作用も変わる期待が持てるでしょうか?
逆に、あまりに痛みがひどいため、ホットフラッシュとか、一般に言われている副作用はほとんど気になりません。
今後のホルモン療法について先生のご意見を伺いたく存じます。
どうかよろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ホルモン療法についてですね。
最初に「アリミデックス」で副作用が強かった経緯は解りますが、通常は別のアロマターゼ阻害剤(aromatase inhibitor:AI)を試すことが多いでしょう。
特に今回はトレミフェン(フェアストン)で強い副作用が有ったのだから、次の候補は(一般的には)タモキシフェンではなく(子宮体癌のリスクも心配です)another
AIとなります。
AIはnon-steroidal(anastrozole アリミデックス 及びletrozoleフェマーラ)と
steroidal(exemestane アロマシン)とに分けられます。
つまり(non-steroidalである)アリミデックスが駄目な場合には一般的には、
(steroidalである)アロマシンとなります。
「候補はタモキシフェンですが、」
⇒?
 トレミフェンで副作用があるのに(同じ抗エストロゲン薬である)タモキシフェンにするのは、いかがなものか。
 アロマシンを試してみましょう。
「今後のホルモン療法について先生のご意見を伺いたく存じます。」
⇒アロマシンです。
 それも、トレミフェンを休薬して副作用が治まってから開始しましょう。