乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:2895]
性別:女性
年齢:44歳

中国の者です。
いつも先生のサイトで勉強させていただいており、大変感謝しております。

右乳の乳頭分泌のため、エコー、マンモグラフィー、針生検、MRI検査を行い、DCISと診断され今年3月(下旬)日、香港で右乳房全摘手術を受けました。

それまでは8-10ヶ月毎にエコー検査を受けておりましたが、今回の腫瘤は従前指摘された嚢胞、線維腺腫(2013年細胞診の結果)と異なる場所にあります。
前回検査後にできた腫瘤とすれば、1年間もたたないうちに3cmまでの速い成長にショックを受けております。

また、温存も可能ですが局所再発、放射能治療を避けたいため全摘に致しました。

術後の病理では、
しこりが3.2cmと大きいこと(成長スピードが速い)、
センチネルリンパ節生検でITCであったこと(非浸潤でもITCになるでしょうか)、
核グレードが中間で一部高いこと(核グレードは核異型+核分裂とのことですが、Ki67が低値であることを勘案すれば局所コメド壊死型に起因しているでしょうか)、
などが気になりましてホルモン治療が必要かに思い悩んでおります。

なお、主治医の先生はサイズのことを気にしながらも不要、セカンドオピニオンの先生は推奨と異なる意見でした。

田澤先生ご見解をご教示頂ければ幸いです。

ホルモン治療ある・なしの再発率を教えて頂きたいです。

お忙しい中誠に恐縮ですが、何卒宜しくお願い致します。

P.S.言葉の使い方など、間違っているところが多々あると思いますので、
何卒ご諒承ください。

★術前の針生検結果(4cores – right breast shadow at
12o’clock)
DCIS of intermediate nuclear grade with no comedo necrosis or calcification.

★MRIの広がり
Large segment of mass-like and clumped and punctate enhancement is seen in the right retroareolar region extends right up to the base of the right nipple.
The tumor extends to 12:00. Scattered nodules are seen more distally. The composite dimension is 2×7.1×4.1cm(transverse x AP x cephalocaudal
dimension)
★術後の病理
pTis(DCIS) )N0(i+)(sn)M(unknown)
DCIS (right total mastectomy)
Type: cribriform, papillary, micropapillary and focal comedo
Grade: mainly intermediate and focally high nuclear grade Size:3.2cm in maximum vertical extent Necrosis:Present, focal
Calcification: Present, focal
Resection margin: 6cm from superior margin. 8cm from inferior margin, 1.5cm from anterior margin, 1.4 cm from posterior margin,6.5 cm from medial margin.
Nodal status:1 sentinel node with isolated tumour cells, shown with cytokeratin immunostain (0/1)(i+)
(sn)
ER:8 (PS5+IS3)
PR:6(PS4+IS2)
Ki67:8%
cerbB2:2(さらにFish法で陰性)

何卒、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「前回検査後にできた腫瘤とすれば、1年間もたたないうちに3cmまでの速い成長にショック」
⇒これは誤解です。

 非浸潤癌だから、「乳管内を広範に進展」するまで「検出されなかっただけ」にすぎないと思います。
 ♯つまり、「数年前からあったが、見つからないまま拡がった」ということです。
 

「センチネルリンパ節生検でITCであったこと(非浸潤でもITCになるでしょうか)」
⇒理論的には「非浸潤癌ではITCも含めリンパ節転移はありません」
 つまり、(病理で確認できないだけで)「微小浸潤が存在する」と考えるべきでしょう。
 

「主治医の先生はサイズのことを気にしながらも不要、セカンドオピニオンの先生は推奨と異なる意見でした。」「田澤先生ご見解をご教示頂ければ幸い」
⇒不要です。

 サイズなど無関係です。
 非浸潤癌(例え検出できない微小浸潤があるとしても)で「乳房全摘」なのだから「無治療」であるべきです。
 

「ホルモン治療ある・なしの再発率を教えて頂きたいです。」
⇒再発率は「限り無くゼロ」です。

 それは「ホルモン療法してもしなくても同様」です。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

 再質問させて頂きます。

 Tis(DCIS)N0(i+)(sn)M(unknown)のため、2016年3月(下旬)日に香港にて右乳房全摘手術を行い、その後特に治療を受けておりません。

6月25日にメディカルプラザ市川にて先生に診て頂き、詳細且つプロフェッショナルな説明・助言で不安が大きく和らげられました。
また9月(下旬)日に香港での定期検査(超音波及び腫傷マーカー)でも異常なしとのことでした。

 但し、11月下旬より足のだるさが著しくなっており、12月にはこれまで順調でした生理も来ておりませんでした(いつもは月の初めに来ており29-31日が周期)。
加えまして体の痛みや手足の冷えは長く続いております。

 これまで調べたことのない女性ホルモンを調べようと考えておりますが、そのほかに考えられること、必要な検査はありますでしょうか。

 お忙しい中誠に恐縮ですが、ご教示頂ければ幸いです。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「但し、11月下旬より足のだるさが著しくなっており、12月にはこれまで順調でした生理も来ておりませんでした(いつもは月の初めに来ており29-31日が周期)。
加えまして体の痛みや手足の冷えは長く続いております。」

⇒まさに、この記載の中に「答え」が書いてあるようなものです。

 「卵巣」が衰えてきて(年齢的なものであり、極めて自然なことです。乳癌術後のストレスも無関係ではないかもしれません)ホルモン分泌が不安定となってきているのです。
 「足のだるさ」も「体の痛みや手足の冷え」も「ホルモン分泌が不安定となっていることによる症状」です。

「これまで調べたことのない女性ホルモンを調べようと考えております」
⇒質問者の「原因は女性ホルモンではないか?」という認識は正しいことです。

「そのほかに考えられること、必要な検査はありますでしょうか。」
⇒ありません。

 ごくごく自然な現象です。





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