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ホルモン剤の乳がんリスク

[管理番号:674]
性別:女性
年齢:35歳
こんにちは。
ホルモン剤の乳がんリスクについて教えてください。
不正出血が続き、生理不順もある為、婦人科でデュファストンを処方され、数ヵ月程服用していました。
服用後から胸の痛みが強くなり、怖くなったので今は服用していません。
こちらのHPでホルモン剤は乳がんリスク確実と知りました。
黄体ホルモン剤であるデュファストンもリスクとなりますか?なるとしたらどの程度のリスクでしょうか?
また、ホルモン剤全てがリスクとなるのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 ホルモン補充療法については、婦人科の領域ではありますが、昔から「乳癌発症リスクを増加させる」事は知られていました。

回答

「黄体ホルモン剤であるデュファストンもリスクとなりますか?なるとしたらどの程度のリスクでしょうか?」
⇒黄体ホルモン剤の中には「リスク増加」の報告があるものもありますが、デュファストンに関しては「増加はさせない」という報告があります。
 
「ホルモン剤全てがリスクとなるのでしょうか?」
⇒全てではありません。
 乳癌診療ガイドライン
○エストロゲン+黄体ホルモン併用療法
⇒リスク増加(1.2~1.4倍)
○エストロゲン単独療法
⇒5年未満ではリスク増加は無い
 (それ以上の長期投与については不明)