Site Overlay

非浸潤がんのホルモン療法について

[管理番号:2863]
性別:女性
年齢:48歳
術後、病理検査結果が出て、非浸潤がんが確定したので、後は放射線治療を行い、ホルモン療法はしなくていいんだと喜んだのも束の間、
主治医より、最近の新しい考えで、予防確率等は今後揃ってくるとは思うが、
非浸潤がんでも、ホルモンに陽性が出ている人は、ホルモン治療(タモキシフェンを一日1錠、5年間服用)による再発予防が有効とのことでした。
一度がんを患ったので、がんになりやすいとのことで、メリット(再発予防:左胸の浸潤がん、右胸の非浸潤がんの予防)、デメリット(副作用:ホットフラッシュ、子宮体がん率が上がる等)の説明があり、ホルモン療法を受ける人、受けない人の割合は、おおよそ半々くらい、副作用が辛くなったところで服用を止めてもよいとのことでした。
必須ではないので、放射線治療の間にでも考えておいてくださいとのことでした。
副作用について、自分でも調べたところ、子宮筋腫を悪化させるというのがありました。
私は7年前から子宮筋腫で、半年に一回婦人科の定期検診を受けております。
当時2cmだった筋腫も年々大きくなっており、
現在は7cmとなっており、主治医からは、このまま閉経まで持って行きましょう、と言われております。
これらの内容で、ホルモン治療の有無について、
先生のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
診断名:左乳房下外側部
乳がん
手術:左乳房部分切除術(乳頭温存)、
左センチネルリンパ節生検
(切除範囲:2.7×2.3×5.0cm)
病理検査結果:
組織型:非浸潤がん
リンパ節転移:なし
核グレード:1
エストロゲン受容体:+
プロゲステロン受容体:+
HER2タンパク(染色):ほぼ陰性(2+)
ki-67:7%
病期:0期
T(is)、N(0)、M(0)
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ホルモン治療の有無について、先生のお考え」
⇒非浸潤癌ではホルモン療法は推奨していません。
 「子宮体癌の発生リスク」だけでも、非浸潤癌にホルモン療法を勧めない根拠になると思います。
 ○「対側乳癌の発生予防」の為に薬剤を用いるよりは、「検診をきっちり受ける」方が健康的です。