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遺伝

[管理番号:2510]
性別:女性
年齢:45歳
田澤先生
先日は右乳房の全摘手術をして頂きありがとうございました。
まだ病理検査の結果が出ていないので(乳管内乳頭腫、非浸潤癌、浸潤癌)不安ですが、
今日は娘のことで質問させてください。
娘は現在15才です。
14才のときに線維線種の診断を受けました。
病院で超音波をあてながら針の様なもので刺し検査しましたその後、葉状腫瘍の可能性もあるので3カ月後に超音波検査その後6カ月ごとに超音波をして経過2月(下旬)日にも4回目の超音波をして変わりがないので8月を最後にして(大学病院)なので個人病院に移って下さいといわれました。
その時に悪いものになるを見ています。
確率が20%と言われました。
これは線維腺腫そのものを切除すれば普通の健康な人と同じに確率になるのですか。
体質なのでしょうがないと言われました。
これは切除してもまた出来てしまうと言う事でしょうか。
そして、親の私ががんかもしれない状態ですので、遺伝してしまったのでょうか。
私の母、祖母、親戚にがんの人はいません。
私の主人の親は義理父胃がん、義理母子宮がん(共にもう亡くなっています)
娘には20才頃に線維腺腫を取ろうねと言っています。
娘が3人います。
あと2人は小学生です今後この子達にどのようにしていけば良いか悩んでいます
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
先日はご苦労様でした。
まず「遺伝云々」は、考える必要はありません。
純粋に「線維腺腫」として考えてください。
「娘は現在15才です14才のときに線維線腫の診断を受けました。」
「病院で超音波をあてながら針の様なもので刺し検査しました」
⇒細胞診です。
 細胞診では「良性か悪性か」という鑑別のみなので、「線維腺腫なのか葉状腫瘍なのか」は不明です。
 ただ、「1年以上、あまり変化がない」ようなので「ひとまず安心」です。
  
「その時に悪いものになるを見ています。確率が20%と言われました。」
⇒そんなことはありません。
 細胞診しているわけだから、少なくとも「癌」ではありません。
 「線維腺腫か葉状腫瘍なのか」という状態で「毎年経過をみている」中で(例えば葉状腫瘍だと仮定しても)「悪性葉状腫瘍」になるまで放置されるリスクは殆どないでしょう。
 
「これは線維線腫そのものを切除すれば普通の健康な人と同じに確率になるのですか。」
⇒そうなります。
 
「体質なのでしょうがないと言われました。これは切除してもまた出来てしまうと言う事でしょうか。」
⇒そういう人もいますが、大多数はそんな事はありません。
 
「そして親の私ががんかもしれない状態ですので遺伝してしまったのでしょうか。」
⇒それは全くありません。
 遺伝からは離れましょう。
 
「あと2人は小学生です今後この子達にどのようにしていけば良いか悩んでいます」
⇒考え過ぎです。
 全く、普通に「30歳過ぎたら、健診」でいいのです。(自覚する「しこり」が有る場合は別ですが)