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全摘後の針生検の跡

[管理番号:1172]
性別:女性
年齢:38歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:1124「非浸潤乳管がん全摘手術後の無治療における不安

 
 
田澤先生、
度々申し訳ありませんが、もう一点ご教授いただけないでしょうか?
4月に針生検を受け、6月に乳輪乳頭も残さず、全摘同時再建の手術を受けました。
最近、三回目のエキスパンダーへの注水をしましたが、その頃から針生検の跡が何と
なく硬く、小さく膨れているような気がします。生検後から手術前でも硬く、押した
ら痛かったかも知れませんが、当初はそれどころではなく、今は記憶が曖昧です。ま
た、膨れている個所はエキスパンダーのシワの部分のような気もしますが、、、。田
澤先生から見て、これらの症状から、局所再発の可能性はありますか?全摘の際に針
生検の傷は通常は残さず切除するのでしょうか?また、非浸潤ガンがあった患部は針
生検した個所と同じエリアにあり、そこのエリアの皮膚は色が暗いようなに見えま
す。これは手術の際に裏側から皮膚を削ったせいですか?
再度の質問で大変恐縮ですが、ご教授いただけますでしょうか?よろしくお願いいた
します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「針生検部の皮膚からの再発」に対する不安ですね。
心配される気持ちは解りますが、実際には「再発のリスクは極めて低い」と思います。

回答

「田澤先生から見て、これらの症状から、局所再発の可能性はありますか?」
⇒そんなに短期間で局所再発するなど、考えられません。
  局所再発への不安は解りますが、心配はありません。
 
「全摘の際に針生検の傷は通常は残さず切除するのでしょうか?」
⇒通常は皮膚の切除範囲に入れます。
 ただし、「乳頭乳輪温存」とか「皮膚温存」などの術式では「当然、そのまま」と
なります。
 欧米では、それら術式におけるデータでも「局所再発が、増加はしていません」
 過度の心配は不要です。
 
「そこのエリアの皮膚は色が暗いようなに見えます。これは手術の際に裏側から皮膚
を削ったせいですか?」
⇒皮膚を削ってしまうと「色が暗い」程度ではすみません。
 腫瘍が有る部位は、どうしても意識的に「皮弁を薄く」するので、その影響かもし
れません(正解は、術者にしか解らないことです)