Site Overlay

肺に転移している可能性について

[管理番号:6396]
性別:女性
年齢:55歳
いつも拝見して大変元気を頂いています。
私は今乳がんの肺転移かどうかを疑われているので先生のご意見がお聞きしたいです。
長くなりますが4年前既往症から書かせていただきますが
右乳がん全摘 浸潤径9ミリ 乳頭性入管ガン
増殖率40% グレード3 ホルモンpr90%er90% オンコタイプdx 低リスク
17 ホルモン依存タイプでした。
でホルモン治療だけでノルバデックスと下腹部注射を3年半続けていましたところ4年目のクリニックのフォロー検査で左胸にも石灰化から乳
がんが発見されて紹介状である大学病院で左胸全摘オペをして現在術後治療中です。
乳頭性入管ガン
浸潤径10ミリx4ミリ
リンパ節転移なし。
微小転移もなし
ホルモン弱陽性 HER23+ 増殖率30% グレード3
昨年の8月にオペをし10月末からweeklyptx+ハーセブチンをスタートし
現在はハーセブチン単独で残りの点滴治療とアリミテツクスの投薬とでなんとか普通に過ごし完治を目指していました。
ところが4月のある日風邪かウイルスか喉にたまたま炎症が起き熱が出て肺炎を調べるために胸部ctをとったところ肺炎は微かでしたが別件で
右の肺に腫瘍のような影があり主治医が映像を見て放射線科に所見を聞きました。
実は手術前にも主治医の指示でctを取ってありそれは息を止めずに撮ったそうですがそのctにも同じその影がうっすらと写っていてその時は主治医は脇とリンパばかり気にしていたのか肺の影には気づか
ずじまいでスルーされてしまったようです(それについてはうっかりか手抜きされた感じで納得いかないのですが)その時の肺の影は映像が全体に
不鮮明でぼやけていますが測ると影の大きさは約12・5ミリで今のctの影は鮮明に取れていて約10ミリとの事でこれは抗がん剤やハーセプチン治療が効いて小さくなった疑いから乳がんの転移の可能性があるとの所見があり精査または3ヶ月後にまたctをとる経過観察となりましたが早めに
精密検査を少しでも受けた方が良いかなどとモヤモヤ大変不安を感じています。
呼吸器科の医師に聞くと放射線科の乳がんの転移の所見だから
そうかなあと思うでも肺がんとかまたはその他の炎症の可能性も否定で
きない確定診断は開腹手術による生検しかないそうです。
主治医は肺の気管支鏡検査とかでも多分わかるからそれを受ける事を勧め来ていてま
ず乳がんの成分があるかどうか知りたいといいます。
私の神経から耐えられないセリフです。
肺のこんなところに影があるのは経験からガンの
可能性の方が高いと言われそして転移の方が最悪だよ死ぬまで治療をしないといけないとか肺がんの方がまだいいよ。
とか言われそれはそれで大変不安になりどうしていいかどう考えたらいいかわからないです。
一気に奈落の底に突き落とされてしまいました。
本当に腫瘍が少し小さくなってるように見えるだからこれは転移なんでしようか?
田澤先生のご意見やアドバイスがお聞きしたいです。
オペの前に肺にそんなものが初めからあったのに知らずに早期でステージ1と信じて完治を目指し希望を捨てずに治療をしていた自分が今は道化師のようです。
まだ救いはあるのでしょうか?どちらにしてもこれで私の余命は短くなってしまうのでしょうか?一難さってまた一難でこれって開腹生検までするの?
転移ならどうなるの?などやるべき事をやるだけと思ってもどうしたらいいかわからずがっかりしてしまい力が出ません。
すみません愚痴になってしまいました。
最低必要な事はなんでしょうか?この病院で全摘しましたがオペが恐ろしく下手でした。
後出血し止血の為私は2度もオペをしました。
10日も入院し結果創部が壊死してして創部の治療もやっと9ヶ月で最近やっと皮膚が赤いですが被って治ったところです。
その経験からこの病院での開腹生検なんてのも怖いです。
主治医の先生はそんなに
悪い方ではないですが医師のいいなりで今回のように病院にいて振り回されるのはもう嫌です。
尊敬する田澤先生のご意見などがうかがえたら幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
肺の陰影については、画像評価はとても難しく、実際に画像を診ていない私のコメントなので参考程度としてください。
「本当に腫瘍が少し小さくなってるように見えるだからこれは転移なんでしようか?田澤先生のご意見やアドバイス」
⇒以下の(一般的)事実があります。
 1.CTを撮影すると肺(特に肺底部)には所見がでることも多く、その殆どは肉
芽(炎症性肉芽:肺炎の名残など)である。
 2.CTの撮影条件(スライスの切れ方)などで見え方が異なることも多いので「小さくなっている様に見えるから」という理由で転移を疑う必要はない。
 3.(私の印象では)手術前のCTと「それ程変わっていない(寧ろ小さくなっている様に見える)」というのは「治療で小さくなった」と考えるよりは「炎症性のものだから大きくなる事なく、(自然治癒により)小さくなってきている」という解釈の方が自然に思います。
 3.万が一転移だとしても(私の個人的印象では転移ではない可能性の方が寧ろ高いのでは?と思っていますが)HER2タイプであれば、pertuzumabなどを上手に使えば根治の可能性はあるように思います。
 ☆結論として(1cm 単発 しかも以前から存在)なのであれば、CTフォローでしょう。