Site Overlay

遠隔転移に対する局所療法

[管理番号:994]
性別:女性
年齢:38歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:964「抗がん剤治療中の転移」

 
 
田澤先生、ご回答頂きありがとうございます。
MRIで使用した造影剤はブリモビストでした。
肝臓転移の場合、主治医からはホルモン治療で維持(延命)していきましょうという話でした。が、他に出来る治療はないのでしょうか?まだ画像で見える転移は1か所で大きさもそれほど大きくはなっていないみたいなので、放射線(粒子線や陽子線など保険適用外でも)何か可能性がある治療があれば何でも試したいと思っています。
遠隔転移の場合は予後が厳しいというのは承知しています。
何かあれば教えて下さい。宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 術前抗がん剤中に「肝転移が疑われた?」検査は「ブリモビスト」造影のMRIだったのですね。
 「PETで否定」されたのだから、「PET結果を優先して考えましょう」
 「肝転移かもしれない」などと考えても「一つもいいことはありません」

回答

「他に出来る治療はないのでしょうか?」
⇒抗がん剤やホルモン療法のような「全身療法」ではなくて直接の治療「局所療法」についての質問だと思われます。
 粒子線治療 「重粒子線や陽子腺」があります。
 ただ乳癌は「放射線感受性が高い」ので通常のX腺を用いた「トモセラピー」も検討すべきです。
 また、「癌細胞選択性を重視した」BNCTも乳癌に有用であることが解っています。(詳細は割愛します)
 ○究極の局所療法である「手術」も全く無いわけではありません。
 但し、侵襲も大きいため「長期間のコントロールが証明された後に」検討されるべきものです。