乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:461]
性別:女性
年齢:47歳

2ヶ月ほど前、左腋窩の痛み、両方の乳房にしこりと痛みがあり、乳腺科クリニックでマンモグラフィーとエコー検査を受けたところ、リンパ節の腫脹は無く、線維腺腫と嚢胞がいくつかあるのは問題ないが、エコーですっきりしない部分があるので4か月後にエコー検査を再度受けるように言われ、7月に予約を入れています。

腋窩の痛みについては、乳腺の神経が外側に走っているので、嚢胞の痛みなどがその部位に感じられている可能性があると言われました。

その時は強い痛みではなかったのですが、2週間前に左腋窩周辺から側胸部の痛みが激痛となり、一時はロキソニンも効かず、何日か夜も眠れませんでした。

総合病院を受診し、採血、レントゲン検査、造影CT検査を行ないましたが、骨や肺やリンパ節や縦隔等に問題がなく、痛み止めで様子を見るように言われました。

その後、徐々に痛みは軽減し、数日前から痛み止めを飲まなくても済む程度になっています。

両側乳房のしこり部分の痛み方は2ヶ月前と変わっていません。

乳房の線維腺腫や嚢胞が、このような激痛の原因となる可能性はあるでしょうか。

緊急性のある要素がないことは良かったと思っていますが、原因が分からないので、また痛みが増強するのではないかと不安な毎日です。

7月の予約よりも早く、再度乳腺科を受診した方が良いでしょうか。

 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「腋窩~側胸部の痛み」ですね。
 いろいろ原因検索をしても究明できなかったとの事。

回答

「2週間前に左腋窩周辺から側胸部の痛みが激痛となり、一時はロキソニンも効かず、何日か夜も眠れませんでした」「その後、徐々に痛みは軽減し、数日前から痛み止めを飲まなくても済む程度に」
⇒いろいろ可能性を考えましたが(帯状疱疹とか、肋骨骨折など)どうも違うようですね。

 やはり残るは「女性ホルモンによる正常乳腺の刺激の痛み」となると思います。
 確かに、これだけの激痛は無いように通常は考えますが、「その後自然に改善してきている」ことを考えると、「それだけ強く刺激された」のではないかと思います。
 私が診察した患者さんの中にも、「痛み止めも効かない」程の痛みの方も中にはいらっしゃいます。(必ず自然に改善します)
 

「乳房の線維腺腫や嚢胞が、このような激痛の原因となる可能性はあるでしょうか」
⇒「線維腺腫や嚢胞」がそのような原因となりません。

 そうではなくて「線維腺腫と嚢胞がいくつかある」状態の乳腺、これは「女性ホルモンの刺激を受けて、線維化を起こし嚢胞や線維線種様過形成などを起こしている」と思われます。
 この状況を「乳腺症」といい、『正常乳腺が女性ホルモンの刺激で過度に刺激されている状態』をいいます。
 

「原因が分からないので、また痛みが増強するのではないかと不安な毎日」
⇒「閉経期に近づき、卵巣機能は衰えて分泌が不規則」となっている筈です。
 時々分泌過多の際には「再び、疼痛増強の可能性もあります」が、いずれ落ち着きます。
 

「7月の予約よりも早く、再度乳腺科を受診した方が良いでしょうか。」
⇒様子を見てもいいです。

 3月に超音波してますし、今回は造影CTなども撮影しています。
 大きな問題は無いでしょう。

 
 

 

質問者様から 【感想2】

田澤先生 こんにちは。

大変わかりやすい回答をありがとうございました。

乳腺症や、今の自分の乳腺の状態として考えられることが、よくわかりました。

気持ち的にも、とても楽になりました。

これからも、乳腺の検査を定期的に受けながら、もしまた痛みが強くなることがあっても

落ち着いて対応していきたいと思います。





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