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エコー検査の信頼性は?

[管理番号:55]
性別:女性
年齢:34歳
 
 3日前右胸の肋骨の辺り(谷間ができる辺り)にブラジャーが当たると痛いと気づきました。
 次の日には肋骨辺りから乳房にかけて痛くなり触るとシコリがあり、気になり入線科に行きました。
 産後一年三ヶ月で授乳中と伝えると、触診とエコー検査でやっぱりシコリがありましたが、黒くハッキリ映り『母乳が溜まっているだけ。』と言われました。
 自分でマッサージをして母乳を出すしかないと言われました。
 が、ガンではないかと気になっています。
 
理由は

  • マッサージしながら授乳していたのにシコリがある。
  • これは言い忘れたのですが、お風呂に入ると乳頭の一部が白い。触ると痛みはないが、授乳中は少し痛い。
  • 同じ所に頻繁に痛さや詰まりがある。(2ヶ月前にも同じ様に痛さがあった。この時は乳房の半分が張って痛みがあったので乳腺炎と思い込み病院に行かず自分で解決してしまった。)

 シコリがある事自体が不安です。普通はあるのでしょうか?
 よろしくお願いします。
 
 

A.回答

 こんにちは。田澤です。
 「授乳中のしこり」に対するエコー検査が信頼できるのか?という主旨だと思います。
 不安な気持ちが伝わってきました。
 それでは回答いたします。

回答

 癌でないと思います。
 おそらく乳瘤でしょう。
 病院を受診された際に超音波検査をして、黒くハッキリ映り『母乳が溜まっているだけ。』という所見は、ミルクが貯まった袋の事であり、これが乳瘤です。
 
 超音波検査で、のう胞(=液体の貯留した袋、乳瘤もその中のひとつ)と腫瘍(良性であれ、悪性であれ)の区別は間違いなくつきます。大丈夫です。
 「しこり」の質的診断(のう胞なのか、腫瘍なのか)には超音波が最も有用です。(MRIは不要です)
 
●マンモグラフィーはあくまでも存在診断(何かあるのか、どうか?)であり、質的診断はできません。
 今回の所見は十分に信頼できるものであり、間違い無く「乳瘤」でしょう。
 
※乳房マッサージをしても、これらの「小さな乳瘤」は防ぐ事は困難です。ただ授乳が終われば、いずれ自然に吸収されます。
※乳頭部の白い部分は実際に診察しないと、不明ですが、ミルクの固まったものなどが考えられます。それも心配ありません。