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エコー&マンモ検査では良性とも悪性とも判断がつかないしこり

[管理番号:3146]
性別:女性
年齢:48歳
48歳です。
乳癌の検診は17年前から毎年、専門の病院で受けています。
今まで異常所見は無かったのですが、昨年の検診でエコーおよびマンモ検査では良性とも悪性とも判断がつかないしこりがあるのが見つかりました。
硬さはそれほどでもなく14mmのしこりです。
その時は、注射針で細胞を採取し病理検査の結果、良性と診断されました。
先日、1年の間隔をおいて同じ病院で検診を受けました。
当該のしこりは大きさは14mm、硬さも変わらず。
しかし、色が少し黒っぽく変色している箇所があるとのことです。
しかし、それを見ても悪性とは診断出来ないと言われました。
それで、昨年の細い注射針での細胞診では悪性の細胞を
採取出来ない可能性も少しあるので、安心の為にも、太い針で生検をしましょうと言われました。
こちらのHPで注射針での細胞診は確定診断は
出来ないと書かれてありましたので、それならば何故、昨年に太い針での検査をしてくれなかったのだろうと思いました。
大きさ、硬さに変化が無いので、大丈夫かなと思いたいのですが、色が少し変色しているとのことで、とても心配しています。
また検査の結果が3週間ほどかかると言われたのですが、そんなにかかるものなのでしょうか?
私のしこりは悪性の可能性は高いのでしょうか?
ご意見をお聞かせ頂ければ有り難く存じます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
◎まず問題なのは
毎年エコーしていて昨年(47歳時)に(今までには無かった)「新たなシコリが見つかった」時点で「40歳代後半で新たなしこりは要注意」という認識が担当医にあったのかどうか?です。
もしも「そのような認識」が担当医にあれば(細胞診ではなく)最初から組織診をすべきだったでしょう。
「今まで異常所見は無かったのですが、昨年の検診でエコーおよびマンモ検査では良性とも悪性とも判断がつかないしこり」「14mmのしこり」「その時は、注射針で細胞を採取し病理検査の結果、良性と診断」
⇒細胞診は「精度に差がある」ので(その際に)「きちんと診断されていたのか?」少々心配です。
 
「昨年の細い注射針での細胞診では悪性の細胞を採取出来ない可能性も少しあるので、安心の為にも、太い針で生検をしましょうと言われました。」
⇒そのような認識があるのであれば最初から「針生検すべき」だったと思います。
 
「検査の結果が3週間ほどかかると言われたのですが、そんなにかかるものなのでしょうか?」
⇒当院では2週間です。
 
「私のしこりは悪性の可能性は高いのでしょうか?ご意見をお聞かせ頂ければ有り難く存じます。」
⇒文面から判断するのは困難です。
 「40代後半で新たなしこり」と考えれば「癌の可能性はある」とは思いますが、
「担当医のコメント(あまり疑ってはいないように見えます)」から推測すると良性の可能性も高そうに思えます。
 いずれにしても「この機会に決着(確定診)をつける」ようにしてください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

繰り返しの質問、申し訳ございません。
先日、バネ式針生検査を受けました。
私のしこりのある個所は左乳房の左がわ上なのですが、
かなり広範囲に組織を取ったようで傷跡が5Cmくらいとなり
2日間バストコルセットを着用されました。
私の友人が2年前、検査を受けた時は画像検査で悪性だと
ほぼ診断されていたようで、ピンポントなのか傷跡は針の刺し後くらいでした。
担当医からは何の説明も頂けなかったのですが、私の場合は、
画像診断では良性とも悪性とも診断出来ないので、漏れがないよう広範囲の組織を採取したという認識でよろしいのでしょうか?
また、今回の針生検は昨年よりしこりの組織の一部が黒っぽく変色
したからとのことですが、そのように変色する場合、悪性の可能性は
高いものなのでしょうか?
結果がでるまで3週間もあり、耐えるのが辛い時間を過ごしています。
お忙しいなか、拙い質問で申し訳ありませんが、ご見解伺えれば有難く存じます。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「かなり広範囲に組織を取ったようで傷跡が5Cmくらいとなり2日間バストコルセットを着用されました。」
⇒私には「バネ式針生検」で「傷跡が5cm」という想像ができません。
 もしも「マンモトーム生検で広範囲に採取する」場合でさえも、「刺入部は1箇所」となります。(その1箇所から角度を変えて、広範囲に採取するのです)
 ○「傷跡が5cm」というのは(普通の)「外科的生検」ではないのですか?
 
「画像診断では良性とも悪性とも診断出来ないので、漏れがないよう広範囲の組織を採取したという認識でよろしいのでしょうか?」
⇒もしも「広範囲に採取」と言う目的であれば、(そもそもバネ式ではなく)「マンモトームを選択すべき」だし、「マンモトームでも傷跡は2-3mm」(刺入部は1箇所なのです)
 
「今回の針生検は昨年よりしこりの組織の一部が黒っぽく変色したからとのことですが、そのように変色する場合、悪性の可能性は高いものなのでしょうか?」
⇒この表現から「推測することは不可能」です。
 気になるのは解りますが…
 大事な事は「予想すること」ではなく、「診断結果が信頼できるのか?」ということです。