乳がんとは|乳癌の症状、しこりや石灰化について解説|石灰化にマンモトーム|乳癌の治療|東京の江戸川病院 乳腺外科・乳腺外来

[管理番号:173]
性別:女性
年齢:48歳

現在3㎝のしこりがあり痛みと最近は皮膚に凹みも出て来ました。

先生にはたぶん癌でしょう。と言われました。

痛みがあっても癌ですか?と問い合わせましたが痛みの有無は関係ないです。とはっきり言われて落ち込んでいます。

今週末にマンモトームとMRI検査をする予定です。

結果は決まっているのはわかっていますが気になって仕方ありません。

7月に海外で娘の結婚式があり、もしも癌だったら出席出来るのかも心配です。
(2015年3月の質問)
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「3cm、皮膚に凹みのあるしこり」ですね。
 それでは回答します。

回答

「乳癌だと思いますか?」
⇒乳癌の可能性が高いと思います。
 「皮膚の凹み」は乳がんに特徴的なdimpling sign(ディンプリングサイン)の様です。
 (診察した)「医師」が画像診断だけで「たぶん癌でしょう」と言っているのは「マンモとか超音波所見」から「ほぼ確信」しているようです。
 

「7月に海外で娘の結婚式があり、もしも癌だったら出席出来るのかも心配です。」
⇒心配ありません。出席できます。
 (手術を先行してしまえば、その後の治療はスケジュールに合わせて組めます。)
 むしろ前向きに「娘さんのためにも早く治す!」という目標がある方が頑張れると思います。
 是非頑張ってください。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

ご回答ありがとうございました。

癌の可能性が高いと言うお返事で正直混乱しています。

私は毎年マンモグラフィーの触診の健康診断をしていて8年間異常なしでした。
今回も昨年8月に検診後9月に胸が痛みだしました。
その後個人病院でエコー、腫瘍マーカーという血液検査も異常無しでした。
なのに今癌と言われても正直納得出来ません。

過去のマンモグラフィーの映像等は病院に行けば見せて貰えるのでしょうか?

その映像を持って今通っている病院に見せた方が良いでしょうか?

しこり3cm 痛みあり 皮膚にへこみが有りで末期癌だったらどうしようと不安で仕方ありません。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 先日のメールで「3cm、皮膚に凹みのあるしこり」として「残念ながら乳癌の可能性が高い」と回答さしあげた方ですね。
 再度のメールありがとうございます。

 その際には、昨年8月に触診及び超音波、9月(?)に(個人病院で)エコーを行っていたとは知りませんでした。
 確かに、「異常なし」と言われた「半年後」にいきなり、「乳癌の疑いが強い。」と言われたら混乱するのも無理はありません。
 私も、少々驚きました。
 (実際に診察や画像を見ていないので、あまり多くは言えませんが)私なりに回答します。

回答

「昨年8月に検診後9月に胸が痛みだしました。その後個人病院でエコー、腫瘍マーカーという血液検査も異常無し」
⇒マンモグラフィーやエコーで(比較的)解りにくい腫瘍であり、なおかつ「やや急速に増大」した可能性はあります。
 ※ちなみに腫瘍マーカーは無意味です。(乳癌の腫瘍マーカーは、転移再発を伴うような進行再発の状況でない限り、異常値とはなりません。)
 

「過去のマンモグラフィーの映像等は病院に行けば見せて貰えるのでしょうか?」
⇒貸出してくれる筈です。
 

「その映像を持って今通っている病院に見せた方が良いでしょうか?」
⇒是非、そうしてください。
 大いに参考になる筈です。
 

「しこり3cm 痛みあり 皮膚にへこみが有りで末期癌だったらどうしようと不安」
⇒(不安な気持ちは解りますが)末期癌ではありません。その意味では心配はありません。
 

◎昨年8月、9月にマンモグラフィー、超音波で所見が無かった(少なくとも軽微であったはず)ことからすると、「比較的、増大速度が強い」としても、進行乳癌とは全く考えられません。(無論、末期癌などということはありません)

 
 

 

質問者様より 【質問3】

お忙しいのに申し訳ございません。
 

先日MRIとマンモトームの検査結果、浸潤がんと診断されました。

その時にMRIの画像を見ながら先生が腫瘍の真ん中は壊死していると言われたのですが、どう言う意味かわかりませんでした。

とにかく質問しにくい感じで淡々と説明する先生で正直病院を変えようか迷っています。

次はPET-CT検査→心臓超音波検査の予定です。
 

田澤先生にお聞きしたいのは腫瘍の真ん中が壊死してるの意味とPET-CT検査は放射線が強く検査後小さな子供に近寄っては行けないと言われて不安です。
この検査は必要だと思いますか?

それとPET-CT検査等をキャンセルして他の病院へ変わる場合以前検査したMRIやマンモの画像はお願いすれば貰えるのでしょうか?

最後に7月と8月に娘の結婚式があるので終わってから手術したいと思っていますが遅いと思いますか?

現在MRIでのしこりは3.5㎝です。

沢山質問して申し訳ございません。アドバイスお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 「癌と診断確定された」との事。心中お察しします。
 それでは回答します。

回答

「腫瘍の真ん中が壊死してるの意味」
⇒これは、腫瘍が比較的「急速増大」した事を意味します。

 ●癌細胞が増殖する際には、「腫瘍血管から十分な酸素と栄養」が必要となります。
 腫瘍が急速増大する場合、「腫瘍血管の造成が追い付かず」腫瘍の中心部まで「酸素や栄養が行き渡らない」ため、中央部の「癌細胞が壊死」をするのです。
 因みに乳癌で「中心壊死を起こしやすい組織型」は「充実腺管癌」というタイプです。
 

「PET-CT検査は必要だと思いますか?」
⇒必要ではありません。
 
全身検索(骨、肝、肺、所属リンパ節)目的ですが、「CTと骨シンチグラム」で代用できます。(CTや骨シンチグラムにはPETのような注意は不要です)
(骨シンチグラムは必須ではありませんが)CTは術前に撮影するのが一般的です。
 

「他の病院へ変わる場合以前検査したMRIやマンモの画像はお願いすれば貰えるのでしょうか?」
⇒勿論、もらえます。
 

「7月と8月に娘の結婚式があるので終わってから手術したいと思っていますが遅いと思いますか?」
⇒「遅い」というか、(前にも書きましたが)その考えは誤りです。

★「結婚式が終わるまで」手術をしない理由が不明です。
 (私が想像するに)乳癌の手術を誤解していると思います。

 「私が手術した患者さんの生の声をお聞かせしたい位です」 (たまたま、今週から術後患者さんのアンケートを開始したところでした。近々乳癌プラザ上で公開する予定です)
  
 

乳癌手術について

 「腫瘍の大きさ」や「リンパ節の状況」によって術式は変わりますが、江戸川病院では一律「3泊4日」で行っています。(80歳以上の方たちでも一切関係ありません)
 「腕も翌日から元通りに動かせますし(例えリンパ節郭清しても)、生活に全く支障ありません」

 執刀医により技術に差があるので、「何処の病院でも同じようにはいかないのですが」信頼のおける医師の執刀であれば「乳癌の術後は楽」なのです。
 決して、「結婚式より前にすると不自由」などというものではありません。(かなりの誤解があると思われます)
 

◎「他の病院へかわる」予定のようですが、それには賛成です。
 「何でも聞ける、信頼のおける」医師でなくてはいけません。(術後、相当な期間の付き合いになる筈だからです)
 
 ただ、「病院選びのアドバイス」をさせてください。
 「大学病院や(乳腺外科医師が10名以上いるような)大病院」は私なら勧めません。(そのような病院は若く未熟な医師の修練の場だからです)
 
 
★上手な手術を望むのならば「少人数で多くの手術をしている」病院をお勧めします。(手術技術は執刀経験が重要なのです)
 「そのような病院で、上手な医師による執刀」ならば、きっと「早めに手術をして本当に良かった」と思ってもらえる事は、私が保障します。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

先生お返事ありがとうございます。
 

少人数で多くの手術をしている病院をどうの様に探せば良いですか?

経験豊富の医師かどうかを知るにはどうしたらいいですか?

患者が良い病院を探す方法はありますか?

 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 「いい病院をインターネットやマスコミで探そうとすると…」(学会などで顔役をしているような)「名医?」のいる「大病院」が紹介されているでしょう。
 そういう病院で手術を受けると「若く未熟な医師達の経験を積ませる」事になります。(若い医師の教育という意味では、そのような協力はありがたい事ではありますが…)
 

 そのような「有名病院」で手術したことを「ブランドとして」好む人たちが居るのも知っていますが、それはそれで「その事に満足」されるのが目的であれば構いません。
 ただ、「自分の体のため」を思うのであれば、「そのようなブランド主義」は全く勧められません。(群○大○病○や千○県○ん○ン○ーの例をみるまでもなく)
 それでは、どのようにしたら本当に「技術を持った医師」を見つけられるか?

回答

「少人数で多くの手術をしている病院をどうの様に探せば良いですか?」

  1. 「乳腺外科」のある病院を探す。
  2. その病院のホームページで「乳腺外科医が少人数(できれば1人、多くても2人)の病院」を探す。
  3. その病院の「乳癌手術件数」を調べる(これは意外と難しいですが)ホームページを読めば「本当に、手術を多くやっている病院なのか?」は解ります。
  4. 最後に、「実際にその医師に尋ねる」

 

「経験豊富の医師かどうかを知るには」
⇒(上記の方法で、病院までたどり着いた上で)その医師に直接確認する。(誤魔化して応えられないような医師は論外です)
 

「患者が良い病院を探す方法はありますか?」
⇒(最初に戻ってしまいますが)やはり「少人数で、しっかり情報発信(自信を持って患者さんを集めている)」をしている病院でしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問5】

検査結果が出て迷っています。
先生、アドバイスをお願いします。

病期ⅡAしこりは4㎝(MRI3.5)
エストロゲン 陰性 陽性細胞無し
プロゲステロン 境界域 1~5%未満
スコア判定 2+
HER2/neuタンパク過剰発現 あり

 

化学療法をするしかないと言われました。
手術が先か抗がん剤が先か迷っています。
結婚式があるので抗がん剤の副作用が心配です(吐き気や抜け毛)
出来れば抗がん剤治療はしたくないのですがそれは危険だと思いますか?
もし全摘しても抗がん剤は必要なのでしょうか?
全摘の場合希望は同時再建です。
先生ならどの様な判断をしますか?
 

後、江戸川病院様のHPから質問させて貰っているので重複しますが、私は関東在住ではありません。
田澤先生に手術をして貰うには手術前や後は関東に住まなくていけませんか?
術後月1度位の通院なら可能なのですが関東に部屋を借りて・・・となると仕事もあるので厳しいです。

私の様な癌でも3泊4日の手術で終わりますか?
色々お聞きしてすみません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 お問い合わせ、ありがとうございます。
 状況確認の上、回答します。

状況確認

 腫瘍径が4cmであり、病気ⅡAということは「(画像上)リンパ節転移無し」ということですね。
 (PRが境界域ではありますが、ほぼ)HER typeですね。
 

回答

「手術が先か抗がん剤が先か迷っています。」
⇒(4cmの)腫瘍を小さくして「乳房温存術に有利とする」ことを目的とするのであれば「抗癌剤が先」ですが、そうでないなら(乳房切除+乳房再建を選択するのなら)「抗癌剤を先にする必要はありません」
 

「結婚式があるので抗がん剤の副作用が心配です(吐き気や抜け毛)」
⇒それであれば、(無理に)抗癌剤先行にする必要はありません。
 手術先行でいいのです。

 手術先行ならば、術後抗癌剤は(もし、やるとしても)急いでやる必要はありません。
 結婚式などが済んでから、やってもいいのです。
 

「出来れば抗がん剤治療はしたくないのですがそれは危険だと思いますか?」
⇒ハーセプチンが重要です。(ハーセプチンをやるためには)通常の抗癌剤(吐き気や脱毛のあるやつ)も「短期間でいいので」必要となります。

 ◎「危険か、どうか」ですが、「危険」とは思いませんが万が一のために「必要な治療」だと思いますので「推奨」します。
 しかし、術後の補助療法(再発予防)としての(ハーセプチンを含んだ)抗癌剤治療は、「私はやりません」と言う方が時々いらっしゃいますが、(自由意志としての)決断を私は尊重しています。
 

「もし全摘しても抗がん剤は必要なのでしょうか?」
⇒全摘(乳房切除)することと、抗癌剤治療は全く無関係です。
 「全摘=温存+術後乳房照射」の関係です。
 

 乳癌は治療は「局所療法」と「全身療法」に分けて考えなくてはなりません。

  • 「局所療法=乳腺及び(その周囲の)リンパ節に対する治療(治療の意味合いが強い)」: 手術や放射線(その部分のみを治療する)
  • 「全身療法=(肝や肺、骨などを含めた)全身に対する治療(予防の意味合いが強い)」: ホルモン療法や抗癌剤(全身をめぐる=全身に作用する)

※つまり質問者の場合には以下の2つを選択するわけです。

  • 「局所療法」として何を選ぶか?⇒ 温存+放射線か? 全摘(+乳房再建)か?
  • 「全身療法」として何を選ぶか?⇒ ホルモン療法か? 抗癌剤か?

 「局所療法」として何を選択しても「全身療法」は全く別物なのです。
 

「全摘の場合希望は同時再建です。」
⇒(質問者の場合は、リンパ節転移無しのようなので)同時再建の適応はあります。

※リンパ節転移有の場合は、(全摘でも)放射線照射の適応がでてきます。その場合には「乳房再建は一般に適応にはならない」のです。
 

「先生ならどの様な判断をしますか?」
⇒私ならば手術先行 この場合には「乳房切除+再建なのか? 温存か?(腫瘍径4cmでも温存可能な可能性があります)

 術後は通常の抗癌剤(吐き気や脱毛有り)は軽めに切り上げて(副作用の無い)ハーセプチンはきっちり行います。(ホルモン療法も併用)
 ※抗癌剤が嫌な場合には、ホルモン療法単剤とします。(PRが境界域であればERも実は陽性というケースもあります)いずれ、ホルモン療法の適応はあります。
 

「後、江戸川病院様のHPから質問させて貰っているので重複しますが、私は関東在住ではありません。田澤先生に手術をして貰うには手術前や後は関東に住まなくていけませんか?」
⇒手術の入院だけで大丈夫です。
 (前後に関東に住む必要はありません)
 

「術後月1度位の通院なら可能なのですが関東に部屋を借りて・・・となると仕事もあるので厳しいです」
⇒ホルモン療法なら「3カ月に1回」通院でOKですし、化学療法の場合には「3週間に1回」の通院が必要です。
 ※但し、化学療法も「4週間に1回」とする方法もあります。
 

「私の様な癌でも3泊4日の手術で終わりますか?」
⇒乳房温存や乳房切除なら(例外なく)3泊4日で問題ありません。
 
 しかし乳房再建の場合には通常6泊7日としています。
 ※ただし、もう少し短くする事も十分可能です。
 

◎是非、江戸川病院を受診してください。
 術後治療はどうあれ、「手術はきちんと」するべきです。
 手術をしてしまえば、「術後療法は、あくまでも予防」なのです。
 娘さんの結婚式が終わってから、「ゆっくり考えればいいのです」

 それでは、当院の「地域連携室」から連絡が行くと思いますので「外来予約」してください。
心からお待ちしています。





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