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特殊染色で癌だと思われる。極めて早期の「DCISの疑い」と言われました。

[管理番号:2715]
性別:女性
年齢:42歳
1年半くらい前の健康診断のマンモで、要細密検査になって
専門医で右乳頭近くに2つ怪しいものがあったので、
超音波のあと片方だけ細胞診しましたが、
良性だったので、3~4ヶ月後また来てくださいといわれました。
実際は7ヶ月後くらい経ってからの超音波検査で、
あとこの先は通常の検診の間隔でOKがでたので、
(ちょっと早めの7ヶ月後くらいの)
先月の2月初めに同じ専門医に検診にいってきました。
マンモと超音波のあともう一つの方(3ミリくらいのかたまり?)
の細胞診を勧められ結果が、細胞分裂しているし、癌の疑い有りでした。
その後針生検してもよくわからず、
極めて早期の癌かもしれないのでマンモトームを勧められました。
超音波のマンモトームとその1週間前の造影剤ありのMRI検査で
(マントームはたぶん8回とって、マーカーを入れました。)
普通の染色ではわからなかったが、特殊染色で癌だと思われる。
でも診断は、極めて早期の「DCISの疑い」と言われました。
これが昨日のことです。
マントームの針の通った跡と癌疑いの周り直径4センチの手術が必要で、
そのとったものを調べて確定診断になると言われました。
特殊染色で癌だと思われても、
診断は極めて早期の「DCISの疑い」になる場合ってあるのですか?
マントームの針の通った跡は手術不要の気がしますが、どうなのでしょうか?
確定診断は外科的生検になりますか?どのくらいの塊をとりますか?
なるべく切りたくないです。
手術以外の方法はやっぱり無理ですよね。
温存手術になってもすぐ再建したいです。
この場合の再建でも保険でできますか?
先生の説明がなんとなくおかしな感じがしたのに気をとられて
検査結果のコピーも何にも貰ってきませんでした。
今日電話してみます。
徹夜でいろいろネットで調べて最後にこれを書いているので、不備があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「1年半くらい前の健康診断のマンモで、要細密検査になって専門医で右乳頭近くに2つ怪しいものがあったので、 超音波のあと片方だけ細胞診しましたが、 良性だったので、3~4ヶ月後また来てください」
⇒どうも「診断精度」に問題があるようです。
 
「もう一つの方(3ミリくらいのかたまり?) の細胞診を勧められ結果が、細胞分裂しているし、癌の疑い有りでした。その後針生検してもよくわからず、」
「 極めて早期の癌かもしれないのでマンモトーム」
⇒担当医は「段階を追っている」ようですが、(私には)非常にまだらっこしい診療に思えます。
 
「特殊染色で癌だと思われる。」「極めて早期の「DCISの疑い」「マントームの針の通った跡と癌疑いの周り直径4センチの手術が必要」「そのとったものを調べて確定診断になる」
⇒外科的生検しかありません。
 
「特殊染色で癌だと思われても、診断は極めて早期の「DCISの疑い」になる場合ってあるのですか?」
⇒あります。
 かなり微妙な病変「feaやADHなど」であれば、「病変全体の評価が必要」となるのです。
 
「マントームの針の通った跡は手術不要の気がしますが、どうなのでしょうか?」
⇒必要です。
 その部位(針の通った跡)こそが「病変の中心」なのです。
 
「確定診断は外科的生検になりますか?どのくらいの塊をとりますか?」
⇒一概には言えません。
 病変の大きさによります。
 
「なるべく切りたくないです。手術以外の方法はやっぱり無理ですよね。」
⇒その通りです。
 気持ちは解りますが…
 早期発見のチャンスを逃してはいけません。
 ○問題を先送りにして「不利益を被るのはご本人」なのです。
 
「この場合の再建でも保険でできますか?」
⇒「癌の診断名」がつけば保険がききます。
 ただし、「温存後の再建は非常に難しい」ものです。