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断端検査結果について

[管理番号:752]
性別:女性
年齢:51歳
田澤先生
乳がんの病理検査結果について、分からないことがあるので教えてください。
断端検査の結果ですが、左側が「断端:positive(標本7)」となっています。
主治医は、断端のそば(数ミリ)で癌組織が認められるが、特に追加切除の必要はなく、放射線照射とホルモン治療で問題ないとのお話しでした。
帰って調べてみると、「断端:positive」は断端面に癌組織があることで、そばまできているのは「断端:close」となっていました。
主治医の判断で間違いないでしょうか。
「断端positive」で追加切除が不要と判断するには、他に考慮すべき検査結果はあるのでしょうか。
核グレードは3(3+3)でした。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「断端に対する記載」にかんしては「質問者の理解で正しい」です。

回答

「主治医の判断で間違いないでしょうか。」
⇒主治医が何故「断端のそば(数ミリ)で癌組織が認められるが、特に追加切除の必要はなく、放射線照射とホルモン治療で問題ない」と言っているのかは不明です。
 考えられることとしては、「乳腺の端まで切除している」場合です。
 実際に「術中所見で乳腺の端まで」切除していれば、「それ以上、追加切除しようがない」のです。
 
『「断端positive」で追加切除が不要と判断するには、他に考慮すべき検査結果はあるのでしょうか。』
⇒術中所見しかないと思います。
 乳腺の端まで「切除」してあれば、追加切除は不要となります。