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CTC検査の予後について質問させてください

[管理番号:1278]
性別:女性
年齢:37歳
初めてご相談させていただくものです。
現在、妻が乳がんで治療中です。
今年、2月に人間ドックのエコーで右胸に腫瘍が見つかり、5月に手術。
その後、AC療法を3wごとに4クール行い現在、経過観察中です。
術後の病理検査の結果は
腫瘍の大きさ0.6センチ T1b
リンパ節転移なし
ホルモン受容体 なし
HER2 陰性
核グレード2
Ki67 44%
リンパ管、血管 なし
でした。また、遺伝子検査の結果、BRCA2に変異が認められたため。右胸の手術の際
に予防的に左胸の乳腺もとり同時再建を行いました。
抗がん剤治療の途中で免疫細胞療法(NK細胞、樹状突起細胞)も開始し、根治を目指
して夫婦二人で頑張っています。
先日、抗がん剤が終わったこともあり、終了後3週間後に早期がん検診(CTC検査)を
行ったところ、テロメスキャン陽性CTC、GEP陽性細胞のうちEpCAM陰性のものが2つほ
ど見つかりました。検査を行った病院の先生は気にしなくて良いとのことですが、ト
リプルネガティブ乳がんということもあり妻も非常に心配しております。
何か今後気を付けることがあれば、ご教示いただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「遺伝性乳癌」と言う事で「対側乳房の予防切除」も行っているのですね。
日本でそれを行っている病院は限られていますので、それらの病院で治療されたのでしょう。
pT1b, pN0なので「low risk」としてAC療法のみで「タキサン」を行っていないので
しょうか?
それであればいいのですが、
まさか、「その病院の方針で、遺伝性乳癌にはタキサンは無効」などという事ではな
いことを願うばかりです。
眉唾ものの「免疫療法」をする位なら「タキサン」をするべきだと私は思います。

回答

「何か今後気を付けることがあれば、ご教示いただけたら幸いです。」
⇒「トリプルネガティブ」とか「遺伝性乳癌」などに纏わる「おかしな情報」に踊ら
されずに、現実をみることです。
 pT1b, pN0では再発などしないでしょう。
 おかしな、そして「刺激的な」情報に惑わされずに、
 きちんと「定期的な検査」をすることです。