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治療法について

[管理番号:5016]
性別:女性
年齢:34歳
田澤先生、はじめまして。
私は34歳です。
去年の10月に乳癌検診を受け、左胸に小さなしこりがあったので半年経過観察ということで
今年の5月に再検査をしたところ、前回のしこりも少し大きくなっていることと更にもう1つ怪しいものがあることが判明しました。
すぐに針生検をしたところ2つとも癌でした。
それから2週間後、温存手術と同時にセンチネル検査もしました。
そして先日病理検査の結果を聞いて参りました。
1つは5mmの非浸潤性癌だったのですが、問題はもう1つの方です。
もう1つは5mmの浸潤性乳管癌
ステージ1
リンパ節転移:無し
その他の転移:無し
HER2 タンパク発現量:HER2 3+
ホルモン感受性:陰性
PgR:陰性
というものでした。
担当医は「ステージ1で5mmととてもちいさいものだったことと、手術で綺麗にとれているようなので、治療は放射線治療のみで良いと思います。」とおっしゃいました。
田澤先生も他の質問者様に「顔つきよりもステージです」「化学療法+ハーセプチンは5mm以下のものには必要ないのでは」とおっしゃっているのを見て、私の癌もとても悪いものではあるけれど5mmだったから化学療法は必要ないんだなと思いましたが、なんだかやはり不安で不安で夜も眠れません。
①田澤先生でしたら私の癌に対してどういった治療をされますか?
②化学療法+ハーセプチンをした場合としていない場合では、再発率や転移の可能性はどのくらい違うものなのですか?
寝る時間を削ってまで返信していただけていること、本当に感謝しております。
乳癌が発覚してから毎日ここに来てたくさんQ&Aを見て元気や勇気をもらいました。
5才と2才の子供がいるためまだまだ死にたくはありません!
今は藁にもすがる思いでメールしております。
どうか田澤先生のご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
5mmの浸潤癌
全く恐れるものではありません。
「小さい事は最大の武器」
もしも(うかつに)ネットで変な記事を見たとしても、すっかり忘れてしまいましょう。
「①田澤先生でしたら私の癌に対してどういった治療をされますか?」
⇒担当医と全く一緒
 無治療です。(温存なので術後照射は行います)
「②化学療法+ハーセプチンをした場合としていない場合では、再発率や転移の可能性はどのくらい違うものなのですか?」
⇒1cm以下ではデータが存在しないのです。(だからNCCNでは5mm以下は無治療5mm-10mmは「考慮する」にとどめているのです)
 5mmでは「殆ど変わらない」と思います。