乳がん手術は江戸川病院・東京


[管理番号:4441]
性別:女性
年齢:41才

初めて質問させていただきます。
今後の治療法についてお伺いしたくメールさせていただきました。
よろしくお願いします。
41歳女性です。

2007年検診にて左乳がん。
全摘予定でしたが術前に全身の検査を行った
ところ左腋窩リンパ節転移、左大腿骨転移が見つかり手術はせずホルモン治療となりました。
ノルバデックスとリュープリンで7年間、骨の痛みも全くなく腫瘍も縮小し維持してきましたが
新たに画像で背骨に転移が見つかり腫瘍も増大傾向のため2014年から治験に参加しパルポシクリブの経口薬とフェソロデックスとゾラデックスの注射をしていました。

やはり腫瘍は縮小し良い状態を保ってきましたが半年ほど前からCA15-3が毎月10ずつぐらい上昇しはじめ100近くまで上がってしまいました。
左腋窩から胸にかけてひきつれも見られ脇の下がたまに痛むようになりました。
左鎖骨上付近のリンパも腫れてきています。

①新たな治療を模索しています。
QOL維持のためホルモン治療をしていきたいのですがリュープリン、ノルバデックス以外の閉経前ホルモン治療薬は他にありますか。
やはり抗ガン剤しかないでしょうか。
子供達には病気のことは話していないので脱毛は避けたいのです。

②このまま腋窩付近のひきつれが進んでいくと腫瘍が皮膚を突き破ってくる可能性はありますか。

③骨の転移があって10年も痛みが全くないということはよくあることですか。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「全摘予定でしたが術前に全身の検査を行ったところ左腋窩リンパ節転移、左大腿骨転移が見つかり手術はせずホルモン治療」
⇒この時に、手術していたら…

 今の状況が全全違ったことになったであろうことが、とても残念なことです。

「左腋窩から胸にかけてひきつれも見られ脇の下がたまに痛むようになりました」
⇒今では「手術不能」と言われているのですか?
 手術可能なのであれば、「局所制御目的、QOL目的」で手術すべきですが。

「リュープリン、ノルバデックス以外の閉経前ホルモン治療薬は他にありますか。」
⇒ありません。

「やはり抗ガン剤しかないでしょうか。」
⇒その通りです。

「子供達には病気のことは話していないので脱毛は避けたいのです。」
⇒何が大事なのか、良く考えなおすべきです。

「②このまま腋窩付近のひきつれが進んでいくと腫瘍が皮膚を突き破ってくる可能性はありますか。」
⇒そうなる前に「手術できればいい」のですか…

「③骨の転移があって10年も痛みが全くないということはよくあることですか。」
⇒その通りです。

 それにしても…
 ターニングポイントは「幾つか存在」していました。
 1.まず、最初に手術していれば…
 2.ホルモン療法が効いて縮小している。これは(骨転移があっても)長期予後が期待できると「解った時点」で手術していれば…

 ★過去を嘆いても仕方がないことです。
  ただ、「同じ過ちは繰り返さない」ことが肝要です。
  よく考えてみてください。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

今後の治療法について

先日は迅速な回答を頂きましてありがとうございました。
10年前に手術をしていたらと今更ながら後悔しています。
先日のCT.MRIの検査で左鎖骨上リンパ節、頸部リンパ節転移が新たに見つかり、3年続いた治験を終えることになりました。

①左腋窩のひきつれもひどくなり痛みが常にある状態で左上腕も右腕に比べ
3センチほどむくんでいます。
夜中、痛みで目がさめることが毎日のように続いています。
こんな痛みに苦しむなら手術でとってしまいたいと思うのですが手術は適応外と言われています。
転院して田澤先生に左乳房、左腋窩リンパ節切除の手術をお願いすることは可能でしょうか?
(肝臓に1センチ程度、左大腿骨、背骨に転移ありです)

②もし手術をお願いできるとしたら先生は手術してから抗がん剤、もしくは術前に抗がん剤どちらを選択されますか?

③先生なら抗がん剤の組み合わせはどのように選択されますか?

④この10年間、何の症状もなく自分が本当にステージ4の乳がん患者なのかと思いながら生活してきましたが、ここ最近、新たな転移が見つかったり左腋窩、左腕の痛みがひどくなっています。
これは癌の性質が変わった(ホルモンレセプターが陰性になった)ということでしょうか?

お忙しいところ申し訳ございません。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

この回答は前回の回答そのものです。

重要なことは
「左腋窩から胸にかけてひきつれも見られ脇の下がたまに痛むようになりました」
⇒今では「手術不能」と言われているのですか?
 手術可能なのであれば、「局所制御目的、QOL目的」で手術すべきですが。

「転院して田澤先生に左乳房、左腋窩リンパ節切除の手術をお願いすることは可能でしょうか?」
⇒これは上記通りです。

 もしも「現時点で手術可能」ならできますが、「腋窩リンパ節が(転移しているだけでなく)広範囲に浸潤している場合や乳腺の腫瘍が広範囲に皮膚浸潤している」場合には(現時点では)「手術不能」となります。

 この場合の「手術不能」とは(担当医のいうように)「遠隔転移があるから、適応外」というものではなく、純粋に「上記観点で手術可能な状態なのか?」と言う事です。

 ○もしも手術不能ならば、「化学療法」で「手術可能な状態まで持っていければ」
手術も可能となります。

「②もし手術をお願いできるとしたら先生は手術してから抗がん剤、もしくは術前に抗がん剤どちらを選択されますか?」
⇒上記コメント通りです。

 現時点で手術可能なら化学療法は術後ですし、現時点で手術不能なら「術前に化学療法を行って、手術可能までもっていく(目標を達成できるのかは不明ですが)」必要があります。

「③先生なら抗がん剤の組み合わせはどのように選択されますか?」
⇒最強で(副作用が)最小であるbevacizumab + paclitaxelです。

「ここ最近、新たな転移が見つかったり左腋窩、左腕の痛みがひどくなっています。
これは癌の性質が変わった(ホルモンレセプターが陰性になった)ということでしょうか?」

⇒そうではなく、「永遠に薬が効く筈はない」のです。(冷静に考えれば解りますよね?)

 
 

 

質問者様から 【質問3】

今後の治療ついて②
性別:女性
年齢:41歳

管理番号4441 今後の治療法について

前回の質問も回答頂きありがとうございました。
あれからすぐにアバスチンとタキソールの抗がん剤治療をはじめ4クールを終えました。
今では腕の痛み、むくみもなくなり腋窩リンパ節のひきつれも小さくなりました。
腫瘍マーカーも基準値におさまりました。
ただ抗がん剤の副作用で倦怠感、手のひらの痛み、爪の中心が赤くなって押すと痛い、味覚障害、血圧が上がりはじめているなどの症状があります。
なので3、4クールはタキソール単独投与はお休みしています。
月に一回のランマーク投与もしています。
今後の治療で質問です。
よろしくお願いします。

①我慢できないほどの副作用ではないのですが何クールぐらいまでアバスチンタキソールを続けても大丈夫なのでしょうか。
効果があるかぎり続けたほうが良いですか?身体の負担も心配です。

②今後、副作用で続けられないとなった時、抗がん剤は何を選択されますか?ホルモン治療にもどることは可能でしょうか?

③前回の抗がん剤投与中に背骨(骨転移付近)に激痛が15分ほど続きました。
次第に痛みは治まってきてその後痛みは全くないのですがこれは骨転移の痛みでしょうか?

お忙しいところ申し訳ございませんがよろしくお願いお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

予想通りbevacizumab + paclitaxelが効果があり何よりです。

「①我慢できないほどの副作用ではないのですが何クールぐらいまでアバスチンタキソールを続けても大丈夫なのでしょうか。効果があるかぎり続けたほうが良いですか?身体の負担も心配です。」
⇒制限はありません。

 ご本人が感じる副作用次第です。
 Paclitaxelの量を減量することで継続を図る事もできます。

「②今後、副作用で続けられないとなった時、抗がん剤は何を選択されますか?」
⇒ホルモン療法に戻るとしたら、

 一度「アンスラサイクリンで叩く」ことも考えましょう。
 徹底的に効果を出して(可能なら画像上病変消失=cCR)としてから維持療法(ホルモン療法ないしは、低用量の経口抗癌剤)がベストでしょう。
 ♯その他にはエリブリンも使い勝手がいいです。(副作用が少なく、生存期間を有意に伸ばす薬剤)

「抗がん剤投与中に背骨(骨転移付近)に激痛」
⇒骨髄への刺激かもしれません。

 
 

 

質問者様から 【質問4】

今後の治療法について
性別:女性
年齢:42歳

管理番号4441
今後の治療法について

先日は、親切なご回答をありがとうございました。
引き続きご相談に乗っていただきたくメールをさせていただきました。
改めて病歴及び治療経過は下記となります。

・2007年12月
初診で腋窩リンパ節及び骨転移が発覚し手術不可。

・2008年1月~2013年3月
リュープリン+タモシキフェンのホルモン療法

骨の腫瘍の増大により治療変更

・2014年4月~2017年3月
ゾラデックス+フェソロデックス+パルボシクリブのホルモン療法(治験)

左脇下のリンパ節転移部の増大、ひきつれ、痛みの発生により治療変更。

・2017年4月~現在
二週間に一度タキソール+アバスチンの化学療法、月に一度のランマーク。

現在は腫瘍が縮小し痛みもなくなり治療を継続中ですが抗ガン剤の減量、隔週投与にしても副作用がつらく悩んでおります。
下記のような治療の変更は有意かご検討を頂きたくよろしくお願い致します。

①タモシキフェンに耐性ができてしまっておりますがリュープリン+トレミフェン(高容量)は検討の余地はありますでしょうか?検討の余地がある場合ホルモン治療の間にタキソール+アバスチンに耐性ができて今後、再びタキソール+アバスチンに戻ることはできなくなってしまうのでしょうか?

②別の抗ガン剤を使う場合、アンスラサイクリン系以外の選択肢として何が良いでしょうか?前述同様に別の抗ガン剤治療の間にタキソール+アバスチンに耐性ができて今後、タキソール+アバスチンに戻ることはできなくなってしまうのでしょうか?

ご多忙の中、申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

今回のメールに回答するにあたり、質問1、質問2も読み返してみましたが…
質問者は「腫瘍が縮小し痛みもなくなり治療を継続中」とのことですが、最初に私が言った「手術」についてはどうなのですか?

☆せっかく改善したのに手術についての記載がないのですが、質問者自身が質問2でコメントした『10年前に手術をしていたらと今更ながら後悔しています。』という気持ちは忘れていませんね?

「①タモシキフェンに耐性ができてしまっておりますがリュープリン+トレミフェン(高容量)は検討の余地はありますでしょうか?」
⇒私は決して適応外治療を勧めることはありません。

 トレミフェン(閉経後にのみ適応)とリュープリン(閉経前の診に適応)を併用する事になるのです。(質問者は化学療法閉経となっていますね?)

「②別の抗ガン剤を使う場合、アンスラサイクリン系以外の選択肢として何が良いでしょうか?」
⇒副作用の観点からはeriblinです。

「別の抗ガン剤治療の間にタキソール+アバスチンに耐性ができて今後、タキソール+アバスチンに戻ることはできなくなってしまうのでしょうか?」
⇒無関係です。





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