Site Overlay

治療の選択肢につきまして

[管理番号:4444]
性別:女性
年齢:39歳
田澤先生
初めてご連絡をさせていただきます。
○○と申します。
会社の健診(昨年秋)にて左胸に腫瘍があり、専門医での
再検査をすすめられ専門医を受診しました。
【専門医での再検査(精密検査)】
・12月(下旬)日()MRI検査
・1月(下旬)日()針生検
・2月(中旬)日()乳癌の告知
検査結果のPDFを添付させていただくのですが、
口頭で伺った結果は下記になります。
・腫瘍自体は良性(線維腺腫)
・その周りにある小さい石灰化(粒々)が癌
・癌は非浸潤癌
検査結果から、石灰化の粒は小さいが範囲が広い(1/4は取ることになり形が悪くなる)ので、
左乳房については、全摘・ 再建術をしてもらうことになりました。
3月(中旬)日に下記手術の予定です。
「左皮下乳腺全摘・センチネルリンパ節生検術 一次一期再建」
今回、診察いただいた先生の見解(選択)、腕を信頼して手術は受けるのですが、
①手術をしない選択肢
②手術はするがセンチネルリンパ節生検をしない選択肢
があるかを田澤先生に伺えたらと思い質問させていただきました。
癌とわかり手術日の決定をしてから、色々な情報を見ていると
選択肢に、非手術的療法があるのかを
手術をする前に知りたいと考えるようになりました。
お忙しい中恐縮ですが、田澤先生のご意見をいただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①手術をしない選択肢」
⇒全くお勧めしません。(後で必ず後悔します)
「②手術はするがセンチネルリンパ節生検をしない選択肢」
⇒これはあります。
 ガイドラインでは(病変全体を評価する)「外科的生検で非浸潤癌」以外では、
「センチネルリンパ節生検は必須」とされています。
 質問者の病状が全く不明なので、これ以上のコメントは不適切ですが、
 (私の経験上)
 術前診断で非浸潤癌の場合、(術後、病理で浸潤癌となることはあっても)「リンパ節転移陽性」となることは殆どありません。
 つまり、(個人的には)「適応を絞って、センチネルリンパ節生検を省略できる」
のではないかと考えます。