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治療で迷っています

[管理番号:2152]
性別:女性
年齢:38歳
初めて相談させて頂きます。
昨年11/19に右浸潤性乳癌温存手術施行。
リンパ節転移4/19(Ⅰ:4 Ⅱ:0)
ホルモンER+ PgR+ Ki67:10%
HER2のIHC.1+
化学療法TC×4回→放射線25回→ホルモン療法5~10年
を主治医から勧められましたが、
私の希望は免疫力を落としたくないのと、リスク再発の確率(抗がん剤が効く割合が5/100人で再発率が40%から20%くらいまで下がる)聞いた上で抗がん剤はできればしたくない事と高齢ですが子供が欲しいと思っています。
抗がん剤はするべきでしょうか
子供が出来た場合、万が一再発して可哀想な事になったり、家族に迷惑をかける可能性も出てくると思うと、ふんぎりがつかないのです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
浸潤径の記載がありませんが、pN2でluminalAですね。
「リンパ節転移4/19(Ⅰ:4 Ⅱ:0) ホルモンER+ PgR+ Ki67:10% HER2のIHC.1+」
「化学療法TC×4回→放射線25回→ホルモン療法5~10年を主治医から勧められました」
⇒私も全く同意見です。
 ルミナールAでの「化学療法の上乗せ」は「リンパ節転移4個以上 St.Gallen
2015 votingより」と考えています。
 
「私の希望は免疫力を落としたくないのと、リスク再発の確率(抗がん剤が効く割合が5/100人で再発率が40%から20%くらいまで下がる)聞いた上で抗がん剤はできればしたくない事と高齢ですが子供が欲しいと思っています。抗がん剤はするべきでしょうか」
⇒「最大浸潤径」と「グレード」が不明なので、憶測ですがおそらく「再発予防効果は10%前後」と思います。
 その辺の数字を「自分としてどう捉えるか?」となります。
 ただ、「出産」を考えるなら、「卵子の凍結保存」をして化学療法(3カ月)⇒
「妊娠、出産」⇒ホルモン療法(タモキシフェン+LH-RHagonist)とすべきです。
 「免疫力を落としたくない」というのは「化学療法とは無関係」です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、お返事ありがとうございます。
浸潤最大径は分かりませんが2.4センチ。
gradeは1に近い2です。
私は抗がん剤の確率が低いように感じるので受けない事に決めました。
その旨を看護師、主治医に話したら、
あからさまに嫌な態度を取られ、
かなりショックを受けました。
子供も欲しいって言っていた事も、
貴方が長生きするか、遺伝子の入った子供が残るか、
どっちかやね。
とも言われました。
ただ、2年後には子供も出来る可能性があるし、
服薬タモキシフェンも子供が欲しいと止める人もいるから…
と、言われました。
今から放射線50gr25回と1回お腹にホルモンの注射を打たれてタモキシフェンを服薬4日目です。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「私は抗がん剤の確率が低いように感じるので受けない事に決めました。」
⇒自分で納得のいく治療法を選択したのであれば、いいと思います。
 
「その旨を看護師、主治医に話したら、あからさまに嫌な態度を取られ、かなりショックを受けました。」
⇒「選択するのは自分」なので、尊重してあげるべきです。
 
「今から放射線50gr25回と1回お腹にホルモンの注射を打たれてタモキシフェンを服薬4日目です。」
⇒38歳だから「LH-RHagonist」の併用はいいと思います。