乳がん手術は江戸川病院・東京

[管理番号:5919]
性別:男性
年齢:34歳

以前より拝見させていただき、参考にさせていただいてます。

今回は私自身のことなんですが、たまたま左の乳房の形がいびつだと感じて入線外来に受診して、エコーとマンモで腫瘍らしきものがわかり、
その日に針生検を11月下旬にしました。
その結果、乳がんであるということを言われました。
手術と、抗ガン剤も必要になる可能性もあるため、違う病院で再度受診し再度マンモとエコーに加えCTとMRIの検査をした上で治療方針を決めることになりました。

大きさは3センチ強と言われました。

ステージ2。
ホルモン療法が効果のあるため、あと増殖の割合が70%と高くルミナールBと言われました。
今からだと2月の手術になり、先に抗ガン剤を投与するか手術後の抗ガン剤かと言われ先に抗ガン剤になりましたが、違いはありますか?あと、先生はあまり推しは強くない印象でした…。
手術後に抗ガン剤と思ってたので…。
あと増殖%が高すぎて不安です、これも今後に関わりありますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「違う病院で再度受診し再度マンモとエコーに加えCTとMRIの検査をした上で治療方針を決める」
⇒34歳の女性に…

 CTを安易に撮影すべきではありません。
(遠隔転移の可能性など殆どないのに)「CTを撮影」するような医師は非難されるべきでしょう。

「先に抗ガン剤を投与するか手術後の抗ガン剤かと言われ先に抗ガン剤になりましたが、違いはありますか?」
⇒予後には違いはありません。(抗癌剤は術前に行っても術後に行っても予後は同じです。)

「手術後に抗ガン剤と思ってたので…。」
⇒「小さくして温存」を狙うのであれば、(細心の注意のもと)術前抗癌剤でもいいですが、「温存を考えていない」のであれば術後に行うべきです。(万が一、抗ガン剤が効かない場合には進行させて、最悪「(現在は手術可能なのに)手術不能となる」可能性もあるからです)

「あと増殖%が高すぎて不安です、これも今後に関わりありますか?」
⇒無関係です。

 Ki67はあくまでも「治療法の選択(抗癌剤すべきか?)」にのみ意味のあることであり、予後とは無関係です。

 
 

 

質問者様から 【質問2 術前化学療法するか手術をするか】

性別:女性
年齢:34歳

先週質問させて頂き参考にさせて貰ってます。
返答を頂き、疑問になったことが出たきました。
自分なりに調べては術前化学療法をする事により腫瘍が大きくなるリスクも調べました。
それはサブタイプがルミナールだからなんですか?主治医からはKi67が高い人は抗ガン剤の効果があるからと言われたんですが、そういう事はありますか?増殖率が高い事から術前化学療法と言われました。
私は温存は望んでいないことも伝えましたが…。

術前化学療法が今週から始まる予定でしたがデメリットの事は何もなかったので再度聞いた上で始めようと思ってました。

ちなみに主治医からはEC療法からドセタキセルの方針です。
田澤先生はどうお考えになりますか?

あと、子供が今年長なんです、来週から抗ガン剤を三週間に一度で4回したと仮定し終わるのが3月末ですよね?そうすると4月に手術になりますか?
4月から小学入学を控えてるので避けたいです…。
術前を始めるとなった時に手術日の具体的な日程は出なかったので、聞きたいです。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「術前化学療法をする事により腫瘍が大きくなるリスク」
「それはサブタイプがルミナールだからなんですか?」

⇒違います。

 サブタイプは「絶対」ではありません。
 トリプルネガティブでもHER2タイプでも抗癌剤が効かない人も居れば、ルミナールタイプでも効く人も居ます。
 あくまでも「確率の問題」です。
 (術前抗がん剤が好きな)医師にとっては「小数の例外」で済ませられることも(その例外となってしまった)本人にとっては一大事なのです。(だから、「全てのサブタイプ」で術前抗がん剤には注意が必要なのです)

「主治医からはKi67が高い人は抗ガン剤の効果があるからと言われたんですが、そういう事はありますか?」
⇒可能性の問題です。

 「再発予防として抗癌剤が有効」であることと、「術前抗がん剤が安全に行える(増大しない)」こととは違います。


「増殖率が高い事から術前化学療法と言われました。」

⇒「再発予防として抗癌剤が有効である可能性が高い」ことと「術前抗がん剤を勧める」ことの間には「かなりの乖離」があります。

「主治医からはEC療法からドセタキセルの方針です。田澤先生はどうお考えになりますか?」
⇒質問者が温存を望んでいないのに「術前抗がん剤は決して行いません」

「術前を始めるとなった時に手術日の具体的な日程は出なかったので、聞きたいです。」
⇒それは「術前抗がん剤が好きな」主治医に聞きましょう。

 ★一般論として術前抗がん剤は「増大してしまった場合には、途中で緊急に手術へ切り替える」可能性があることを常に念頭に置く必要があります。

 
 

 

質問者様から 【質問3 抗ガン剤について】

性別:女性
年齢:34歳

術前抗ガン剤について以前ご相談させて頂いたものです。
主治医に再度自分の思い、考えを話したら術前の抗ガン剤を勧められるかと思いましたが手術が先になり2月上旬に行いました。
術前のエコーやCT上ではリンパには転移は無いだろうと言われてましたが手術後に言われたのはリンパ郭清しました、と…。
本当にショックでした。
術前の病理結果はルミナールB、増殖率が70%であったため、術後の抗ガン剤は必要なのだと言われています。
抗ガン剤はやはり必要だと田澤先生も思われますか?
それをしなければ、再発率はどのくらいになりますか?
あと、病理結果の中にグレードという言葉がありますが、何のことを意味してますか?グレードが高ければどう違うのですか?
術後の抗ガン剤の予定ですが田澤先生はどういう組み合わせをお考えになられますか?AC療法だったりEC療法、FEC療法…自分なりに調べましたがわからず…。
乳がんに罹患された方のブログを見てると糖質制限されたり玄米にされたり…。
入院先では特に言われませんでしたが田澤先生は生活する上でのことを含め食事の指導など注意することはありますか?
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「術前の病理結果はルミナールB、増殖率が70%であったため、術後の抗ガン剤は必要」「抗ガン剤はやはり必要だと田澤先生も思われますか?」
⇒術後の病理標本でKi67は測定していないのですか?

 測定しないのであれば、「術前針生検でのKi67での判断」となるので、その主治医の言う通りとなります。
 治療法はサブタイプにより決まる。 ルミナールBならば「ホルモン療法+化学療法」となります。

「それをしなければ、再発率はどのくらいになりますか?」
⇒情報が少なすぎて判断は全くできませんし、(そもそも)ルミナールタイプの再発率は「AとBで異なるので」OncotypeDXをしなければ統計学的な数値は出せません。

「あと、病理結果の中にグレードという言葉がありますが、何のことを意味してますか?」
⇒「核異型度(核の大きさや形態の評価)」と「核分裂度(10視野中の細胞分裂の数)」の組み合わせで評価します。
 
(参考に)
「核グレード」は「核異型の点数」+「核分裂の点数」です。

 核異型 弱い:1点
    中間:2点
    強い:3点

 核分裂 5個未満(10視野で):1点
    5~10個  〃   :2点
    11個以上  〃  :3点

 核グレード(NG) 核異型の点数+核分裂の点数
    2点、3点 :核グレード1 
    4点    ;核グレード2
    5点、6点 :核グレード3 

「グレードが高ければどう違うのですか?」
⇒予後とも治療法とも無関係な、ただの「評価」であり、あくまでも「参考程度」です。

「術後の抗ガン剤の予定ですが田澤先生はどういう組み合わせ」
⇒ルミナールの場合にはTCをします。

「生活する上でのことを含め食事の指導など注意することはありますか?」
⇒全くありません。(無意味です。ストレスなく健康的な食事に留意しましょう)





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