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治験について

[管理番号:6159]
性別:女性
年齢:53歳
こんにちは。
53歳女性です。
初めてご質問させていただきます。
昨年8月に、浸潤性右乳管がんと診断され、半年の術前抗がん剤治療後、
今年2月末に右乳房全摘・腋窩リンパ節除去・鎖骨下リンパ節除去手術を受けました。
病理検査の結果、病巣4.5cm、腋窩リンパ節27個のうち12個に転移あり、化学療法治療効果:grade1a、リンパ管・静脈侵襲有、ER:90%
+、PR:20%+、ハーツタンパク陰性、Ki67:5%という結果でした。
術前に鎖骨下リンパ節の腫れが認められましたが、術前抗がん剤治療後、陰影は消え、手術で採取した鎖骨下リンパ節にも癌は認められませんでした。
医師から、「再発の可能性が高いので、治験「ホルモン受容体陽性・HER2陰性の再発高リスク早期乳がん患者を対象にした標準的な術後内分泌療法単独とアベマシクリブの併用の無作為化非盲検第三相試験」に参加してみてはと薦められ、迷っています。
 と言いますのは、4月初旬から5週かけての放射線治療を受けることを決めており、この治験に参加するのは、放射線治療後となってしまい、
結局ホルモン治療を始めるのが、術前抗がん剤治療から約3ヶ月後、手術から2ヶ月半後になってしまい、私のようにある程度ステージが進んでおり、再発リスクが高い可能性がある場合、この期間薬物治療しないと癌の進行が進むのではないか、少しでも早くホルモン治療を始めた方が良いのではと思っているしだいです。
 先生なら、どうお考えになられますか。
 教えていただければ幸いです。
 どうかよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「医師から、「再発の可能性が高い」
→術前抗がん剤が好きな医師にありがちな、「脅し」発言に過ぎません。
 気にしない様に。
「標準的な術後内分泌療法単独とアベマシクリブの併用の無作為化非盲検第三相試験」に参加してみては「先生なら、どうお考えになられますか。」
→治験は…
 あくまでも「医療の進歩に協力したい」という意志で行うべきであり、「リスクが
高いから」という脅しで行うべきものではありません。
 ★(私なら)普通に、標準治療を勧めます。