乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科

[管理番号:4731]
性別:女性
年齢:46才

初めまして。

いつも拝見させていただいております。

2~3年程前から乳がん検診を受けていました。

その際、石灰化があるが心配無いものですと言われていました。

定期的な検査も必要ないとの事でしたが
念のため約1年に1度マンモグラフィーでの検診をしていました。

前回の検診から約1年半後の
今年3月に受けたマンモグラフィー、
エコー検査で1cmにも満たないしこりがみつかり紹介状を持って今の病院へ精密検査に行きました。

3月末に病理診断を受けガンと診断され
4月(中旬)日に全摘手術、同時再建を受けました。

温存でも問題ないとの事でしたが
自分の気持ちから全摘手術をお願いしました。

最初の診断は早期でステージ1
しこりは1cmにもならないものだろうとのことでした。

その後のCT、MRI検査では3個?あり恐らくは
数珠繋がりのようなものだろうとのことでした。

そして術後の病理診断が出まして
おとなしいタイプのガンで
抗ガン剤はしなくても良い。

97%の確率で良くなるだろうと言っていただき、ホルモン治療タモキシフェン服用で治療する事が決まりました。

おとなしいタイプのガンで
抗ガン剤をしなくても良いとの事で
ホッとしていますが
病理診断で少し気になるところがあり
先生ならどう思われるかお聞かせいただけたらと思い質問させていただきました。

数年前からあった石灰化がすでにガンの初期段階だったのでしょうか?
術前にはわからなかった別のガンがあり
温存ではかなりの範囲を取らなければいけなくなっていただろうから全摘手術を選択したのは結果としてよかったと言ってもらいましたが
別のガンとは小葉癌の事だと思うのですが
小葉癌があっても予後に影響はないでしょうか?また、抗ガン剤などの治療は必要ありませんか?
小葉癌は健側の乳房にも影響ありますか?
術前には1cmに満たないしこりだと言われていましたが術後の病理診断では3cmとなっています。

この大きさでも術前の診断と再発や転移、予後に変わりはありませんか?
HER2が1+とありますが抗ガン剤は
本当にしなくても大丈夫でしょうか?
これはタイプがHER2ということでしょうか?
主治医の先生の言うように
97%で治る可能性が高いのでしょうか?

病理診断の結果はどう見ればいいのかよくわからず全部、写しました。

わかりにくい質問で申し訳有りませんが
どうぞよろしくお願いします。

臨床診断:乳癌・cT1NOMO
病理診断:Left breast cancer,invasive ductal carcinoma,scirrhous
carcinoma
UICC-AJCC:pT2(2),pNO(OSNA)(sn),cMO,pStageIIA
病理所見:浸潤癌が2個ある。

それぞれ、病変1、病変2として記載する。

UICC-AJCC:pT2(2),pNO(OSNA)(sn),cMO,pStageIIA,
切除術式:乳切,センチネルリンパ切除生検あり,Bt,
乳腺症随伴:あり,Ductal hyperplasia:なし,

病変1:
D浸潤癌の大きさ3.0×2.0cm,F,f,scirrhous ca ,ly0(HE),
v0(HE),FF:なし,
【Nottingham Criteria】Gland formation:
Score3,Nuclear atypia:Score2,Mitosis counts:Score1,Final
grading:grade2,
【N-SAS】Nuclear atypia Score2,Mitotic figures 4/10HPF Score1,
Nuclear grade1,

病変2:小葉癌様の成分もある。

B,浸潤癌の大きさ0.8×0.4cm,F,f,scirrhous ca,ly0(HE),
v0(HE),FF:なし,
【Nottingham Criteria】Gland formation:Score3,Nuclear atypia:
Score2,Mitosis counts:Score1,Final grading:grade2,
【N-SAS】Nuclear atypia Score2,Mitotic
figures 1/10HPF未満 Score1,Nuclear grade1,

リンパ節
センチネルOSNA法検査(結果-)(0/1)

SNOMED:T-04030+M-85003;

ER:50%< 4+
PgR:50%< 4+
HER2:1+
Ki67:10%

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「数年前からあった石灰化がすでにガンの初期段階だったのでしょうか?」
⇒違うようです。

「別のガンとは小葉癌の事だと思う」
⇒「病変2:小葉癌様の成分もある。」という記載から、そのように考えているようですが…

 実際は普通の浸潤性乳管癌(硬癌)と記載がありますよ。

「小葉癌があっても予後に影響はないでしょうか?」
⇒小葉癌はむしろ「大人しい」ものです。

「また、抗ガン剤などの治療は必要ありませんか?」
⇒無関係です。

「小葉癌は健側の乳房にも影響ありますか?」
⇒小葉癌ではないようです。

「この大きさでも術前の診断と再発や転移、予後に変わりはありませんか?」
⇒あまりかわりありません。

「HER2が1+とありますが抗ガン剤は本当にしなくても大丈夫でしょうか?これはタイプがHER2ということでしょうか?」
⇒良く間違えるところなので、しっかり確認してください。

 HER2 0、1+ :陰性
 HER2 2+   :FISHで要確認
 HER2 3+   :陽性
  ★つまり、HER2 1+は「完璧な陰性」ということです。

「主治医の先生の言うように97%で治る可能性が高いのでしょうか?」
⇒主治医を信用してあげましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2】

前回はありがとうございました。

やはり知識の少ない
私の検査結果の読み違いとわかり
本当に安心しました。

硬癌と記載がある
HER21+は陰性
とのことのようですが
・サブタイプはルミナールAとなるのでしょうか?

・しこりの大きさが最初の画像診断の
1cmから3cm
ステージIからステージIIAとかなり違いがありますが
抗ガン剤などの治療はなくても大丈夫でしょうか?
タモキシフェンだけでの治療でいいのでしょうか?

・ステージが上がったのはしこりの大きさで上がったのでしょうか?
こんなに術前の画像診断と術後の病理診断で腫瘍の大きさに違いがあるものですか?

・センチネル生検でリンパ節に転移無しと聞いていますが3cmの腫瘍でリンパ節に転移しないこともあるのでしょうか?
・グレード2
スコア3
の数字が気になっています。

晩期再発はグレード2に多いとされていますと書かれているものも読みました。

どう言う意味を持つのでしょうか?
・再発、転移のリスクは高いでしょうか?
全体的病理診断を見られて先生でしたらどう治療方針をお考えになられるでしょうか?
子どもが小さくまだまだがんばらないと!と思う中再発や転移をとても怖く不安な毎日です。

先生よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

QとQの間には1週間以上空ける原則がありますので、以降はマナーとしてお気をつけてください。

「・サブタイプはルミナールAとなるのでしょうか?」
⇒Ki67=10%だから、そうなります。

「・しこりの大きさが最初の画像診断の1cmから3cm」
「ステージIからステージIIAとかなり違いがあります」

⇒それ程の違いではありません。

「抗ガン剤などの治療はなくても大丈夫でしょうか?」
⇒治療方針は「ステージ」ではなく、「サブタイプで決まる」のです。

「タモキシフェンだけでの治療でいいのでしょうか?」
⇒その通りです。

「・ステージが上がったのはしこりの大きさで上がったのでしょうか?」
⇒その通りです。
 ♯ステージは「浸潤径」と「リンパ節転移」により決まります。

「こんなに術前の画像診断と術後の病理診断で腫瘍の大きさに違いがあるものですか?」
⇒(肉眼的な)画像診断と(顕微鏡による)「病理診断」では「見えるレベルが異なる」のは、「寧ろ当然」です。

「・センチネル生検でリンパ節に転移無しと聞いていますが3cmの腫瘍でリンパ節に転移しないこともあるのでしょうか?」
⇒よくあることです。
 むしろ、3cmならば「転移が無い方が(統計的に)圧倒的に多い」と思います。

「晩期再発はグレード2に多いとされていますと書かれているものも読みました。」
⇒全く根拠がありません。

「どう言う意味を持つのでしょうか?」
⇒何の意味もありません。

「・再発、転移のリスクは高いでしょうか?」
⇒(そんな変な文章を読むよりも)担当医の「97%の確率で良くなるだろう」を信用してあげましょう。

「全体的病理診断を見られて先生でしたらどう治療方針をお考えになられるでしょうか?」
⇒主治医と全く同じです。

 
 

 

質問者様から 【質問3】

先日はありがとうございました。

先生のお言葉に随分気持ちが楽になり
がんばって治そうと思えるようになってきました。

それから、癌と診断されてから気持ちが落ち着かずしっかりと、
確認していないせいでマナーを守らずすみませんでした。

改めてまた、質問させてください。

病理診断の、結果の見方がわかりません。

自分の病気の事をしっかり知り
間違った情報にとらわれず
正しい知識を持ち病気と闘いたいと思います。

どう言う診断なのか教えていただけませんでしょうか?
スコア、グレードなどたくさん出てきていて
どう見ればいいのかわかりません。

田澤先生がこの病理診断を見て
生存率
再発リスクは何パーセントになりますでしょうか?
主治医の先生は信頼しています。

97%良くなるでしょうと言う言葉は嬉しく信じたいです。

ですが、術前の1cmにもならないかなり早期の癌との診断と
術後の3cmにもなった浸潤癌にかなり悪くなっているのでは?と怖い気持ちで不安です。

3cmにもなった浸潤癌でも治るのでしょうか?
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

今回の質問の大部分が、以前までのものとダブっているので以下の質問だけに回答します。

『どう言う診断なのか教えていただけませんでしょうか?スコア、グレードなどたくさん出てきていてどう見ればいいのかわかりません』
⇒2つ浸潤癌があり
 1.30mm pT2, pN0, pStageⅡA
核グレード1(核異型2 核分裂1)
  組織学的グレード2(構造異型3 核異型2 核分裂1)
  組織型 硬癌
  脈管侵襲なし
  深達度 脂肪層
 2.8mm
核グレード1(核異型2 核分裂1)
  組織学的グレード2(構造異型3 核異型2 核分裂1)
  組織型 硬癌
  脈管侵襲なし
  深達度 脂肪層

 サブタイプ ルミナールA(Ki67=10%)

 ★要約すると、「非常に大人しい癌」であり「予後良好」「術後療法はホルモン療法単独(化学療法による上乗せなし)」

「生存率再発リスクは何パーセントになりますでしょうか?」
⇒「主治医の先生は信頼しています。97%良くなるでしょうと言う言葉は嬉しく信じたい」
 ここに付け加えることはありません。(前回の回答同様)

○私から、これ以上「付け加える」ことはありません。
 主治医を信頼し、「やるべきことをやる」、simple is bestです。





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