Site Overlay

病変の大きさについて

[管理番号:6173]
性別:女性
年齢:48歳
初めて質問させて頂きます。
昨年秋、健康診断のエコー検査で乳ガンの可能性を指摘され、その場で紹介状を書いて下さり、数日後病院へ行きました。
健康診断を行った施設が、エコー写真を添付して下さったので、その画像を見ただけで、その病院でもガンだろうという診断でした。
その後、色々な検査をした結果、浸潤ガンと確定され1月に部分切除を行い、今月頭に病理検査の結果を聞きに行きました。
エコーではだいたい13mmの大きさと言われていたのですが、病理検査の結果では、病変の大きさ(浸潤部)が27*16*12mmとなっていたのですが、数ヶ月程で倍近くの大きさの違いが出てくるものなのでしょうか?
このエコーの画像というのは、2Dで見た画像なので、今回の27*16*12mmの12mmの部分を映していたという事なのでしょうか?
もう手術をして取り除いてしまいましたが、気になるので質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「エコーではだいたい13mmの大きさと言われていたのですが、病理検査の結果では、
病変の大きさ(浸潤部)が27*16*12mmとなっていたのですが、数ヶ月程で倍近くの大きさの違いが出てくるものなのでしょうか?」

→違います。
 画像所見(MRIも含む)と病理所見が異なるのは「寧ろ当然」です。(前者が「肉眼」での計測に対して、後者は「顕微鏡」での計測なのですから)
「このエコーの画像というのは、2Dで見た画像なので、今回の27*16*12mmの12mmの部分を映していたという事なのでしょうか?」
→これは、違います。
 27x16x12とは(立体的なシコリの)「最大径(この場合27mm)」に対して(直交する)「短径」とそれに対する「厚み」が示されています。
 エコーでの最大径(この場合13mm)は(エコー画像上の)「最大径」を指しているのです。(つまり、対比するとしたら「エコーでの13mmは病理での27mmに相当」することとなります)