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何度もすみません

[管理番号:59]
性別:女性
年齢:31歳
 
不安なのですが。
のタイトルで最初に質問させていただきました、31歳の者です。
もう一度整理しつつご相談したいと思います。
本日、違う乳腺外科を受診してきました。
私がずっと気になっていた痛みのあるコリコリですが、触診してもらい、これはしこりではなく乳腺が張ってるだけだよ。
ということでした。原因がわかったので安心しました。
 
ですが、またもや不安なことが…
痛みのあるコリコリとは逆側の乳房にエコーでくっきりうつった繊維腺腫があるというのとはお伝えしたと思うのですが、今日診ていただいた医師はそのようなしこりはないとおっしゃいました…
何回も何回もエコーで探してくれたのですが、私が前病院で見たくっきりとした楕円形の物は確かに映っていなかったのです。。
繊維腺腫のようにも見えるっちゃぁ見えるけど、私は乳腺が張っているのでそれがしこりのようにみえることもあるからねー。
との回答で、頭がゴチャゴチャです。
エコーのときって、腕はあげますよね?
今日の医師のエコーでは腕はさげたままでのやり方でした。
疑問に思ったので、質問したところ、うちではこういうやり方であって、腕を下げたって見える。
と言われました。。
腕をおろした状態だったからちゃんとエコーで見えなかった。ということはあり得ますか?
また、このエコーのやり方は正しかったのでしょうか?
質問にはちゃんと答えてくれ、触診とエコーで丁寧に診てもらいましたが、悪いものはないです!
とハッキリと言われました。
そうやって言っていただけてホッとしたのと、また前病院の医師と違うことを言われてしまったので、なにを信じてよいのかまた分からなくなってしまいました…
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「何度もすみません」という必要はありません。
 何度でも構いませんので、納得されることが重要です。
 大体の内容は先のメール「行ってきました」と同様ですが、その後いろいろと頭の整理をされたようですので、改めて回答します。
 「行ってきました。
の回答も参考にしてください。

回答

「腕をおろした状態だったからちゃんとエコーで見えなかった。ということはあり得ますか?」
⇒あり得ます。
 勿論、大きな見落としには繋がらないとは思いますが、「微妙な所見が捉えにくくなる可能性」はあります。
 
「また、このエコーのやり方は正しかったのでしょうか?」
⇒間違っているとは言えません。医師それぞれのやり方はあるでしょう。
 但し、「腕を伸ばした状態」で検査する方が一般的であり、その方が「乳腺全体が伸びる」ため理にかなっています。また大変見易くなります。(自然、見落としも少なくなると思います)
 ※日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)のガイドラインでも「腕を上した状態」が推奨されています。
 
「医師によって、異なる事を言われるので、一体誰を信じたらいいのかわからない」
⇒これは大変お困りだと思います。
 「行ってきました」に対する回答にも述べましたが、乳腺超音波は術者によって技量にかなりのバラつきが出ます。
 「本物の所見が見逃されるケース」も逆に「正常なのに異常であるとされるケース」も日常茶飯事なのが現状です。
 そのために、「複数の病院で診てもらう」という方法があるのですが、今回のように「異なることを言われてしまう」と「一体どちらを信じればいいのか?」と、かえって悩みが大きくなってしまいます。
 

全体の経過からのまとめ

 診察結果をメールから判断する限り、私は「痛むしこり=正常乳腺が女性ホルモンの刺激により痛む」「対側の所見=線維腺腫か、乳房内脂肪か、乳腺症の線維(硬い)部分のどれか」と思います。
 癌の確率は殆ど無さそうです。
 
 ただし、安心するために決着をつけたいのであれば、組織検査しかありません。
「線維腺腫がある。と言った病院」へもう一度受診し、その「線維腺腫とされた所見」を組織検査(針生検)してもらいましょう。
 そこで、もし「組織検査はする必要はない。絶対しない」と突っぱねられたら是非、江戸川病院、もしくはメディカルプラザ市川駅を受診してください。
◎私が超音波検査をすれば、解決します。その上で組織検査をすることも全く構いません。
 私は「患者さんの不安を解消することも医療の重要なこと」であると考えています。
 
 東北地方に住んでいるとのことですが、●地元で、これ以上いろいろな病院を受診しても、不安を解決できないと思います。 
 是非、再度ご検討してみてください。