Site Overlay

乳ガンかもしれません……

[管理番号:266]
性別:女性
年齢:45歳
関西に住んでいます。
こちらのサイト見て、出来るなら先生に診察をしてほしいとおもいました。
しかし、子供や家族の事を考えると、無理があり、先生なら関西で良い病院はどこでしょうか。
 

田澤先生からの回答

 おはようございます。田澤です。
 残念ながら、関西方面には全く疎くて解りません。
 ただご注意していただきたいのは、
 例えば、阪○病院とか京○病院とか(名の知れた)病院はありますが(ブランド好きでないかぎり ※自分の体の事にブランドは不要だと思いますが…)止めた方がいいです。

  • まず、第1に「大学病院には若い研修医が溢れているし、有名な大病院には勉強中の若手が沢山居ます」診断技術(針生検ひとつ取っても)に問題があります。
  • また、第2に「多くの医師が入れ替わりで診るシステムだと」フットワークが大変悪く、(癌を疑っておきながら、その日の内に針生検もせずに)平気で「来週、針生検の予定としましょう」などとなります。
    ⇒結果、診断までの期間が「あまりにも長い(通常なら初診から1週間で確定できるのに)、1カ月もかかったりします」
  • 第3に「(ようやく、確定診断となっても)そこから、手術が2カ月待ち、3カ月待ち」
  • 第4に「挙句の果てに、(実際に執刀するのは)研修医に毛が生えたような医師」
    ⇒(正直)これらの施設で手術をした「術後患者さん」を診る機会もたまにあるのですが、私には「信じられない程稚拙な」状況になっています。(何のためのブランドか…)

 
「出来るなら先生に診察をしてほしいとおもいました。しかし、子供や家族の事を考えると、無理があり」
⇒残念な事です。
 正直、私が診断~手術までやれば、(結果的には)「全く満足度が違う」状況になるのですが…
 
 
◎なかなか、本物のエキスパートを一般の方が探す事は難しいのが難点です。
 病院ごとの「手術件数」では「単に若手医師が大勢で手術をしている」にすぎないのです。
 
 
「医師個人の執刀経験」を知ることは意外に難しいのです。(簡単に見える手術も、技術によりどれだけ差がでるのか。実情を知れば、信じられない事と思います。)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

実は10年ほど前に、組織を2度(だったと思います。)組織を調べ、良性だけどもしこりを取ろう(姉が乳ガンだった事もあり、話し合って)と、マンモトームで取り、期間は忘れましたが、同じ場所にしこりが出来たのですが、良性と言うことで、一年に一回、検診していました。
少し痛みがあり、昨年の11月頃に少し大きくなっているので、5月に……と言うことでしたが、痛みがひどくなってきたので、今月(4月)にいきました。
すると、形が気になると言うことで、パチンパチンの組織の検査をし、血液検査をして帰りました。来週に結果を聞きにいきます。
一親等の乳ガンや、形の変化は、やはり乳ガンになりやすいんでしょうか。
(2015年4月の質問)
 

田澤先生から 【回答2】

 おはようございます。田澤です。
 「10年前、良性の腫瘍が、同じ場所に出た(局所再発)」
 そして「少し大きくなり、形もきになる」
 大変気になる所見です。
 御心配なことと存じます。

回答

「一親等の乳ガンや、形の変化は、やはり乳ガンになりやすいんでしょうか。」
⇒(10年前の時点で乳癌)と言う事は、お姉さんは質問者が35歳の時点でおいくつだったのでしょうか?(若年性乳癌であるようです)
 そうすると、「家族性乳癌=遺伝性乳癌の可能性(あくまでも可能性です)」があります。(遺伝子検査をしない限り、はっきりはしません)
 もしも(結果的に、家族性乳癌だった場合には)乳がんになり易い。という事になります。
 (仮に、家族性乳癌で無かったとしても)(姉妹は)生活環境やホルモン環境も似易い事を考えると、注意は必要です。
 
「同じ場所にしこりが出来た」
⇒これが気になります。
 
 10年前に摘出しての組織検査が「良性」であったことを考えると「線維腺腫の局所再発」と思われますが、実は「葉状腫瘍」という可能性はあります。
※「良性の場合」線維腺腫と葉状腫瘍は病理組織が似ているのです。
⇒その場合、「局所再発を繰り返すうちに」良性⇒境界悪性⇒悪性(葉状腫瘍)となる可能性があります。
 
◎今回のケース「流石に、10年前摘出した組織が実は癌だったということはあり得ない」事を考えると、「葉状腫瘍」の方が心配です。
 今回の針生検の結果が「葉状腫瘍であった場合(それが良性であれ、境界悪性であれ、勿論悪性であれ)」完全切除にこだわらないといけません。
 
「葉状腫瘍は完全切除こそ、唯一の治療」なのです。