乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


[管理番号:5709]
性別:女性
年齢:42歳

はじめまして。

オーストラリア在住の1歳半の二卵性双生児ボーイズの母親です。

7月半ば子供が胸にぶつかって痛みを感じたのがきっかけで、検診に行き乳ガンが発覚しました。

告知は8月中旬、エコーでもマンモでも乳腺腫の疑いだったのですが、
コアバイオプシーにて乳ガンが判明。
コアバイオプシーの結果は、粘液癌 約25mm ER+ PR+ HER2- grade 3、CTも転移はなしでした。

その後9月末に乳頭切除の温存手術とセンチネルリンパ生検をしました。
病理検査は、癌サイズは 68mm(Invasive + DCIS) 、センチネルリン
パ節転移あり (1個/2個中) という結果でした。
骨シンチも主治医の勧め
で先月末に受け、結果は陰性でした。
今後は、抗ガン剤ー腋高郭清ー放
射線ーホルモン治療 と進んでいく計画です。

質問
術前と術後の検査でこれほどにも大きさがかわることがあるのでしょうか?
子供が一歳手間まで混合で母乳もあげていました。
母乳から癌が子どもに流れることはないと言われてますが、とても心配なので先生の意見も伺えますでしょうか。

腋窩郭清は抗ガン剤治療後、放射線治療前に腋高郭清すると言われています。
術中や術後に腋高郭清はするものと思っていましたが、主治医の意見としては抗ガン剤治療をして3週間後からとのこと。

この場合、腋高郭清が必須なのでしょうか。
転移はこわいですが省略も可能なのでしょうか?もし他のリンパ節に転移があった場合、抗ガン剤治療中に他の臓器に転移するかもしれない不安もありますが、産後、浮腫と手首腱鞘炎に悩まされたので後遺症が心配でもあります。

提案された抗ガン剤は、年齢、腫瘍の大きさ、リンパ節転移、リンパ管浸潤があることから、generation 3 のFEC(5Fu, ファルモルビシン, エンドキサン)の
後にタキサン(ドセタキセル)FECx3+Tx3を提案されています。
ただし、心臓疾患を及ぼす恐れがあることから、generation 2のTC(ドセタキセル+エンドキサン)
TC x4も選択肢に入りました。
10年生存率は%下がるとのこと。
抗ガン剤は今週末から始まる予定ですが、まだどちらにするか決心できておりません。
ホルモンレセプターは陽性、Ki67の数値は今週中に出してもらえる予定ですが、病理検査から多分高いと言われています。
是非先生のご意見お聞かせ願えますか?
最後に、粘液癌純型でしょうか?
腫瘍が大きくリンパ転移もあり、今後が心配ですが、粘液癌は予後がいいほうだとは言われていますが、先生からみた生存率はいかがでしょうか。

よろしくお願いいたします。

病理検査 詳細
INVASIVE CARCINOMA Number of separate primary tumours : 1
Site: Left breast peri-areolar, 4 o’clock
Type: Invasive mucinous carcinoma, with minor component (<5%) of invasive carcinoma, no special type
Size: 68mm (present at medial and lateral margins of specimen) Nottingham grade 3; (Tubules 3; Nuclei 3; Mitoses 3, 19/10 HPF, field diameter 0.55mm) Vascular or lymphatic invasion: Present extensive Skin involvement : Absent Nipple involvement : Absent Tumour infiltrating lymphocytes : Absent

Immunohistochemistry
Mucinous component
ER: POSITIVE; Strong staining in 90% of nuclei
PR: POSITIVE Strong staining in 60% of tumour cells
HER2 NEGATIVE 0
HER2 DISH: NON-AMPLIFIED

DUCTAL CARCINOMA IN SITU/DCIS COMPONENT : present Nuclear grade: High Architecture : Solid, cribriform and mucinous
Necrosis: Focally present
Calcifications : Focally present
Size of DCIS/Relation to invasive tumour: Foci within and inmediately surrounding the invasive tumour Nipple involvement by Paget disease: Absent Clearance margins: As per invasive tumour Separately submitted margins:
Separate margins negative for DCIS

WHOLE TUMOUR
Size (Invasive + DCIS) 68mm

AXILLARY LYMPH NODES: Received
Number of nodes found: 2 (including 2 sentinel nodes) Number of sentinel nodes positive: 1 Size of tumour deposit:11 mm Number of nodes with extranodal spread:0

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「術前と術後の検査でこれほどにも大きさがかわることがあるのでしょうか?」

⇒あります。

 顕微鏡的な拡がりは(時として)画像で捉えられないことはあります。

「母乳から癌が子どもに流れることはないと言われてます」
⇒その通りです。

「この場合、腋高郭清が必須なのでしょうか。」
⇒11mmの転移なので、郭清省略は勧められません。

「転移はこわいですが省略も可能なのでしょうか?」
⇒それでも省略を希望されるのであれば、「厳重な超音波でのフォローを欠かさない」ことが必要です。

「もし他のリンパ節に転移があった場合、抗ガン剤治療中に他の臓器に転移するかもしれない不安」
⇒これは誤りです。

 リンパ節転移が(もしも)残存していた場合には、(それが血行性転移=遠隔転移の原因となるわけではなく)「リンパ節転移がリンパ管沿いに拡がる」ことになります。

「まだどちらにするか決心できておりません。」
⇒ルミナールタイプだから、TCでいいでしょう。

 ただし、そもそも(Ki67が出ていないので)化学療法自体が必要なのか?という問題が先です。
 もしもグレーゾーンなら「OncotypeDXすべき」でしょう。

「最後に、粘液癌純型でしょうか?」
⇒混合型です。

「先生からみた生存率はいかがでしょうか。」
⇒(やるべき治療を行えば)10年生存率は75-80%と思います。





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