乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


皆が気になる質問シリーズ -3-

脇のしこり

「脇にしこりがあります。乳癌なの?」

このような質問が多いのに気が付きました。
そこで、今回は「脇のしこり」について解説します。
 

●「脇のしこり」と言った場合に、その鑑別に重要なポイントがあります。
 ※特に1の部位が重要です。(ある程度、疾患が限定されてきます)
1.部位
2.皮膚所見
3.皮膚との関係

 

1.部位
「脇のしこり」とQが来ますが、実は以下の①~③の「どの場所にできるのか?」によって全く異なります。

waki-shikori 腋窩の写真
①は腕の付け根であり、副乳があったり、粉瘤や毛嚢炎ができやすいところです。
 
②は(本来)凹んだところであり、リンパ節があるところです。
 
③は乳腺の外れで、あくまでも乳腺の腫瘍ができるところです。

 

2.皮膚所見
⇒皮膚に赤みがあるか?圧痛があるか?
 皮膚に赤みがある:炎症や化膿などであることを示します。
 皮膚に圧痛がある:炎症や化膿の他に、「乳腺症」でも圧痛を伴う事があります。
 

3.皮膚との関係
⇒皮膚にくっついているか? 皮膚より奥か?
 皮膚にくっついている:皮膚のできもの(粉瘤や毛嚢炎など)
 皮膚より奥:②の位置であればリンパ節(転移などの腫大)
 

何が疑われるか?

①にあるもの
⇒ここは「腕に近い部位」であり、心配なもの(悪性)は殆どありません。
 皮膚に赤みがあり、皮膚にくっついている⇒粉瘤や毛嚢炎
 皮膚の奥、赤みなし、全体に膨らみ(時に痛い)⇒副乳(の乳腺症など)
※副乳にも癌ができる(副乳癌といいます)事がありますが、極めて稀です。
その場合には、「表面ではなく」奥の方から「ゴロッ」としたしこりが触れます。
 

②にあるもの
 皮膚の奥、赤みなし、圧痛なし、「ゴロリと」触れる:リンパ節(転移の可能性)
⇒ここはリンパ節がある場所です。
◎実は「脇のしこり」と言われて「私が一番ドキッとする」のはココです。
 「痛くない」「(皮膚に関係無く)ゴロリとしこりが触れる」場合には「転移性リンパ節」
の可能性があります。
 

※ただし、「やせ気味の方」では「正常リンパ節」も触れることがあります。
 超音波をすれば、「鑑別は容易」ですので、
「この部位のしこり」の場合は乳腺外科にすぐにでも受診してください。
 

③にあるもの
 圧痛がある:乳腺症
 コロコロ動く:乳腺の腫瘍(但し授乳中は乳瘤などのこともある)

※ここは乳腺なので、「乳癌ができる可能性」は勿論あります。
 やはり、「しこりかな?」と思ったら受診すべきです。
 

まとめ

  • 場所が大事
  • ①は経過をみてもいい場所です。
  • ②が一番気をつける場所です。
  • ③は「乳腺の端」なので「正常でも、しこり様に触れ易い」ですが、やはり「乳癌が発生する」場所でもあるので、注意が必要なのです。