乳がんプラザ|乳がんの手術は江戸川病院・東京


QandAが5000を超えました!

始めた当初は、まさかと思われた数字ですが達成できたのは皆さまのおかげです。

ありがとうございます。

次の目標は5555? いえいえ、違います。 狙うは10000! まだまだ続けていきます。

 

ところで7月になりました。

と、いうことは上半期が終わったという事です。

この半年を振り返って特に印象に残っているのは

1.乳管腺葉区域切除の術後病理で癌の確率が随分高かった

2.(他院での)局所再発(特に腋窩やRotterリンパ節)の手術がやたら多かった

 

以上については、今後この場(今週のコラム)で詳細したいと思っています。

 

 

 

最近QandAで気づいたことは

「脇のしこり」についてのQが多い事です。

それで堪らず、「お知らせ」で『脇のしこりが気になる方はまず、管理番号4917を見てください。』を掲示したのです。

また、(まだ掲載されていませんが)つい最近にも「腋の下のしこりを明日組織診しますが…」というQの中で「副乳癌を気にしている」内容がありました。

 

「これは、何とかしなくては!」

そう、今回はそういう内容なのです。

 

★(腋窩)副乳

今まで、何度か特集しているので、なるべく重複を避けます。

要点を述べると

1.「脇のシコリ」と皆さんが感じているものは殆どが(腋窩)「副乳」です。

もともと生まれる前には腋窩、胸、腹、鼠頸部等複数の乳腺があったのですが(牛とか犬などを想像すると解り易い)、胸(後の乳房)以外は退化します。

比較的、腋窩は残存しやすく(腋窩)副乳と呼ばれます。

 

2.副乳も乳腺なのだから、妊娠・授乳期には「大きく張ったり痛む」のは「寧ろ当然」

♯生理前に痛くなるのも同様です。

 

3.乳腺専門医でさえも、(腋窩副乳という認識が無い者も少なくなく)「脂肪じゃない?」などと正しい理解をしていないことも多い(ましてや、内科医や産科医が曖昧な事はいうまでもありません)

♯これが、このQandAに「しばしば出現する理由」とも言えます。

 

4.部位

図のように、「腕の付け根」にあります。

脂肪が付き易い部位であることが「脂肪じゃない?」と勘違いされ易い所以といえます。

 


「脇のしこり?」として皆さんが心配されているものは殆どがこれです。

「乳房」と「副乳」の間の「狭い窪み」が『腋窩』なのです。

 

 

 

 

 

 

★副乳癌

それでは皆さんが心配している「脇のしこり」が、実は「副乳」であることがはっきりしました。(いいですね??)

そうすると、心配なAさんはこう言うかもしれません。

Aさん

『副乳にも、癌ができるっていうじゃない? これ(副乳)が癌じゃないのかと思うと心配!』

『いえ、いえ、Aさん。 全く心配ありません。』

『副乳癌はとっても少ない(乳癌の1000分の1)以上に、重要なのは”副乳は皮下脂肪が無いからもしも癌ができたら、ダイレクトに癌の硬さを触れるから、これはただ事ではない。と直に気付く”のです。』

副乳癌に気づかないなどありえないことなのです。(「これかなー?」程度なら、それは違います。(もしも副乳癌があれば、もっと強烈に「これだ。間違いない!」と解るのです)

 

◎以下に (乳腺にできた)普通の「乳癌」と「副乳癌」を示します。

ここでしっかりと(乳癌と副乳癌の)『皮下脂肪の厚さの違い』をご確認ください

症例

「副乳癌」

これが、私が江戸川病院の3年間唯一の副乳癌手術症例です。(乳癌1000例に1例の低頻度なのです)

★すぐ上(表面)が皮膚であることが解ります。

♯患者さんは、「硬い腫瘤」として自分ですぐに気付ききました。

 

 

 

 

通常の「乳癌」

典型的な「乳癌」

皮膚から(乳腺にある)癌までに「厚い皮下脂肪」が存在することがわかります。

♯この「厚い皮下脂肪」が邪魔をして、患者さんは「なかなか」気づきませんでした。

 

 

 

 

◎おまけ

(副乳癌と正しく診断されずに)「原発不明乳癌の転移性リンパ節」と診断治療されていた症例

明らかな「副乳癌」なのに…

★(当時、私は)副乳癌を知らない乳腺外科医が存在していることに戦慄を感じたものでした。