乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科|ブログ


 

FMから流れたshort story

 

「ジミー、またゲームで遊んでるな。 あのな、リンカーンはお前の歳の頃には暖炉の灯りで勉強していたんだぞ。」

 

「パパ、リンカーンはパパの歳では大統領だったよ。」

 

 

○局所再発

術後補助化学療法はほぼ標準治療が行き渡り全国どこへ行っても「ほぼ」均一な治療が提供されていますが、再発治療にはそれがありません。

特に注意すべきは同じ再発でも「遠隔転移再発」との違いを理解しない医師らによる「手術適応」の見過ごしです。

そのような医師は手術に対して、極めて消極的で「ダラダラと抗がん剤」をやるしかないと思っているかのようです。

 

本来、「局所再発」は「局所治療」することで根治の可能性が十分にあるものです。

それを(手術せずに)「みすみす、進行させて手術不能へ追い込む」としたら、それは看過できません。

 

いったん「手術不能」となると、そこからは(今度は本当に)「根治不能」となってしまうのです。

 

「本当に自分は手術できないのか?(もしくは)しても仕方が無い状態なのか?」

「効かない抗癌剤を投与され続けて、どんどん大きくなっていく腫瘍を(指をくわえて)見ているしか無いのか?」

☆自ら、疑問を感じて「根治の可能性を勝ち取った」例を紹介します。

 

Aさんは、術後、暫く経ってからリンパ節が腫大して再発が疑われることを担当医から聞いた。

すぐに某大学病院の医師は細胞診したが…『判定不能』(大学病院らしい)

担当医は「再発ではないかもしれない、少し様子をみます」とのことだったが、

3ヶ月後(次の診察時)には、担当医とは違う医師が交代して、超音波を見るなり(例によって自ら超音波をしたわけではありませんでしたが)「これは間違いなく再発だ。治療が必要」

このようにして(発見から少し遅れて)抗癌剤治療が始まりました。

 

(手術では無く)抗癌剤治療となることをAさんは疑問に感じましたが、担当医は「再発したからには、まずは抗癌剤をしなくてはいけない」抗癌剤が効いたら手術するかもしれないとの事。

Aさんは完全には納得したわけではなかったが、従うしかなかった。

 

最初のころは…

幸い、抗ガン剤は効いて小さくなったことを自覚したAさんは担当医に「小さくなったから手術はできないのか?」と聞いたが、担当医は診察することさえせず、手術の話にはならなかった。

 

(しかし)長引くにつれ…

抗がん剤の効果は無くなり、ジワジワと増大に転じていきます。

「いつまで、こんな抗癌剤の治療が続くのか?」次第に担当医の治療に不安を感じ始めていました。

そして「腫瘍が、大きくなってきていて心配」と訴えても担当医は診察することもなく、「抗癌剤をするしかない」の一点張り。

 

「これで、いいのだろうか?」

そんな中、Aさんは当院を受診されたわけです。

 

Aさんから上記経過を聞き、そして診察しました。(某大学病院から持ってきたCTでは3cmだったRotter リンパ節は、僅か1カ月で4cmに増大していました。)

 

 

 

 

「超音波で診る限り、大血管とはまだ距離があるから、現時点では手術可能と思う」

 

 

 

 

「ただ、明らかに前医のCTの時よりも増大しているから、確認のためにCTでも状況を確認したい。」

「手術可能なら、絶対に手術すべき」

「1カ月で明らかな増大があるので、時期を逃してはいけない。ここがターニングポイントとなる」

 

Aさん

「手術できるのですね?良かった。 どんどん大きくなる腫瘍がこわくて…」

「これから、どうなるのか全く見通しがつかなくて前医では“化学療法しかない”の一点張りで…」

 

CTで確認すると、(超音波通り)明らかにこの1カ月で増大していましたが、「手術可能」と判断しました。

 

 

 

 

 

 

 

手術は大胸筋と小胸筋を合併切除することで「マージンを付けて摘出」することができ、一緒に(初回手術時はセンチネルリンパ節生検のみだったので)残っていたリンパ節も郭清しました。

CTで全身検索もしていて、「遠隔転移再発がない」事も確認しています。

これで「Aさんの身体には癌は残っていない」のです。

 

『今週のコラム 81回目 肺転移が出現した。もう手術はできない。』にも書いたように、担当医の誤った判断で「みすみす手術不能状態に追い込まれるリスク」これを知ってもらいたいのです。

 

願わくば、今回の件を反省し、某大学病院の医師が成長してくれることを祈るばかりです。