乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科

みなさん。こんにちは。

先週は多くの患者さん達に、「テレビ見ますよ」と声をかけてもらいました。(温かい声援、感謝します。)

 

昨日(土曜日)の市川外来の患者さんからは「本当に、出番少なかったね。次はもっと長く出てよ!」と、叱咤激励のお言葉を頂戴しました。

と、なると。次は…

(私からのお願いです)NHKさん。「(その)番組を終わらせずに」待っててください。

 

 

○話しはガラッとかわりまして。

つい先日、OncotypeDXのグラフについて(QandAで)聞かれました。

この機会に、そのグラフの意味も兼ねて解説しましょう。

 

まず、このグラフをご覧ください。

これは「タモキシフェン単独群(Tamと表記)」と「(タモキシフェンに加えて)化学療法もした群(Tam+Chemoと表記)」の「RS(recurrence score)」と5年再発率を表しています。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

(グラフ上でクリックすると、拡大し鮮明となります)

これは実際に行われた臨床試験SWOG8814の患者さんでOncotypeDXを行いそのRSと実際に得られた5年再発率をグラフにしたものなのです。

 

すると注目は「Low Risk」と表現される赤矢印の領域です。

一見「抗がん剤をした方が(タモキシフェン単独よりも)寧ろ再発率が高い」という『逆転現象』が見られます。

 

☆正しい解釈としては、この臨床試験では「無作為に(タモキシフェン単独群と化学療法併用群に)割り当ててはいる」ものの、現実に「異なった母集団同士での比較」となるので、「たまたま、低リスク群ではタモキシフェン群の方が再発率が低かった」と解釈すべきでしょう。

それを「Low Risk群では化学療法することで、(正常免疫を阻害するなどして)かえって予後不良となる」と解釈することは時期尚早だと思います。(根拠がありません)

ただし、その可能性があることは(現時点では)完全に否定できないのです。