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センチネルリンパ節転移と郭清

元来、(合併症を避けるために、不要な)腋窩郭清を省略するための手技であるが、追加の郭清(リンパ節切除)を省略する基準については、議論の多いところである。

センチネルリンパ節転移は、その程度によって以下①~③までに分類される。

現状では、②(微小転移)までは(追加の)郭清を省略されることが多くなっている。

① ITCs ( isolated tumor cells ) 転移が、細胞1つ~ 0.2mmまで

ITCsはpN0(リンパ節転移無)と見なされる
9-1b.fw

micrometastasis(微小転移) 転移巣が0.2mm~2mmまで

郭清省略は可能-術後療法併用の上で腋窩郭清はSLN 微小転移の予後を改善しない
YiM. et al 2010, Galimbertiv et al. 2011
乳癌診療ガイドライン 推奨グレード C1

 

macrometastasis (肉眼的転移) 転移巣が2mm以上

基本的に郭清をすべき約50%に非SLN転移を認め、郭清省略による局所再発や予後への影響についてのデータはいまだ不十分である。
乳癌診療ガイドライン 推奨グレード C2
9-2.fw

③macrometastasisでも郭清省略をするならば・・・
Macrometastasisでは郭清省略は基本的に進められないが、

患者ごとに省略の可能性も検討されるべきである。
乳癌診療ガイドライン 推奨グレード C2

yajirushi.fw

郭清省略を考慮できる条件
ランダム化比較試験 ACOSOG Z0011
・ T2N0以下・ SLN転移2個以下( HE染色 )・ 温存手術症例( 術後照射がある )

・ 術後薬物療法を行う。