乳がんプラザ|乳がんの手術は東京の江戸川病院乳腺外科

△月□日(手術当日)

 

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E病院にて

早朝

Aさんは、昨日入院し良く眠れた様子。病室にT医師が訪れ、

T医師

「良く眠れましたか? 枕が変わると眠れない人もいますが?」

Aさん

「眠れました。ありがとうございます。」

T医師

「それは、良かった。それでは印をつけますね。」

そう言いながら、T医師はポータブルタイプの超音波を器用に操作しながらマジックで印をつけていきます。更に、定規を使って位置を確認しています。

Aさん

「マジックなんて、何だか意外な感じですね。」

T医師

「術前にマーキング(印をつける)することには2つの理由があります。

  1. 石灰化の部分に腫瘍(癌)がありますが、それは小さすぎて手で触れないし、石灰化そのものは超音波では見えません。しかし、マンモトームの針の通った痕跡は超音波で解りますので、そこにマジックをつけます。また、マンモグラフィーで写っている石灰化の場所をレントゲンフィルム上で計測して、その位置も参考に 注1)して切除範囲を決めています。  最終確認は、術中に摘出した組織をレントゲン撮影して石灰化部分がきちんと含まれているか確認します。これを“術中標本マンモ”といいます。
  2. もう一つの理由は、術側間違いの防止目的です。

Aさん

「あー、ニュースで見たことあります。右の肺を取るべきが、左の肺を取られた。みたいな話を記憶しています。ひどいですよね。」

T医師

「左右取り違えの医療事故は大学病院などの大病院で多いようです。患者取り違えのような医療事故も同様です。根底にある問題は、“診断した医師と執刀した医師が異なる事”です。大病院では”執刀医が術前に患者に一度も会ったこともない”などという馬鹿げた状況がまかり通っています。私の出身T大学病院でも、外来担当医が診断して、別の医師が執刀していました。しかも誰に執刀されるのかも患者さんには直前まで知らされていませんでした。とても安心して手術を受けられる環境などではありません。

Aさん

「私の場合は、診断から治療まで一貫して(T)先生にお願いしているから安心だわ。」

T医師

「信頼していただいてありがとうございます。”診断したものが責任をもって治療する” 私が仙台で培い守ってきた信念です。”診断の精度と(手術を含めた)治療の精度”私が全てに責任を持って臨んでいます。東京のがん専門病院や多くの大学病院でも外来で診た医師と執刀医が異なっています。私にはとてもそのような病院には安心して大事な患者さんを紹介したくはありません。(ただ悲しい事に、ネームバリューだけで、そのような病院への紹介を希望される方もいらっしゃるのが現状ですが)私の身内であれば私が診断して私が手術しますよ。」

Aさん

「とても安心しました。今日はよろしくお願いします。」

T医師

「よろしくお願いします。心配ありませんからご安心を」

 

 

手術室正面

 

 

 

 

手術室にて

T医師は、まず右乳輪下に色素を注入し、すぐに右腋の下の皮膚を3cm程の小切開しました。

すると、染色されたリンパ管が露わとなり、T医師は手慣れた様子でそのリンパ管と連続したリンパ節を摘出します。それは青く染色されています。 2

 

 

術者

 

 

 

 

 

 

T医師

「センチネルリンパ節の術中迅速診断お願いします。」

助手K医師

「さすが早いですね。5分もかかっていませんよ。」

T医師

「手術のコツは正確さだよ。出血のしない正確な手術をすれば、あるべきところに直ぐに見つかるよ。しかも腋窩(腋の下)はリンパ管が縦横無尽に走っていて3、これを無暗に損傷することで術後のリンパ浮腫のリスクをあげる事になるんだ。 患者さんのためには、とにかく正確な手術で余計な損傷(血管もリンパ管も)を作らないようにしなくてはならないよ。そういう手術は結果として短時間で終わるんだ。」

 

そう話しながらも、手術はどんどん進み乳腺の部分切除も終了しました。

助手K医師

「全く出血しませんね。しかも目茶目茶早い! どうしたらこの様にできるんですか。」

T医師

「血管の無い層を切っていけば当然出血は無いし、時々切らなければならない血管があれば、きちんと認識して十分に止血する。ただそれだけだよ。丁寧な手術が実は一番早い手術なんだ。出血させながらの手術なんてものは、患者さんにも勿論良くないし、何より手術時間がとんでもなく長くなるよ。※出血させない丁寧な手術=正確な手術=短時間の手術だよ。何よりも術後の合併症が無いのが患者さんにとっての最大の利益となる。良く覚えておいてね。」

 

そうこうしている内に、センチネルリンパ節の術中迅速診断が病理医から報告です。

病理医(電話で)「センチネルリンパ節に転移はありません。」

報告を聞いたT医師

「OK! 良かった。これで追加郭清は不要なので、まずは腋窩(腋の下)の創を閉創しよう。」

 

T医師は手慣れた様子で、腋窩の創を縫合します。

助手K医師

「凄く丁寧に縫うのですね。私なんかは皮膚だけ縫って終わりますけど。そんなに何重にも縫合した方がいいんですか?」

T医師

「こういう厚みのある組織は、とにかくできるだけ丁寧に縫合した方がいいよ。今回私は4層(4重)に縫合しているけど、可能な限り縫合することが術後合併症防止のコツだね。」

そう言いながら、すでに腋窩(腋の下)は閉創してしまいました。きっちりと縫われた創は安心感があります。

 

看護師が、摘出した組織のレントゲン写真(標本マンモ)を届けます。

T医師、標本マンモで石灰化が適切な位置にあることを確認し、乳腺の創部も腋窩同様に丁寧に縫合閉鎖しました。

 

手術時間は45分程でした。大学病院などのほぼ半分位の時間です。時間が短いばかりでなく全く出血のない手術でした。

 

家族説明室で

T医師、夫Bさんへ

「お待たせしました。これが摘出した乳腺です。見ても触っても腫瘍は解りませんが、レントゲンで石灰化部分(腫瘍に相当)を確認しています。またセンチネルリンパ節にも術中迅速診断にて転移を認めませんでしたので、予定通り腋窩郭清の追加はしませんでした。勿論出血を含め一切の術中トラブルはありません。」

主Bさん(内容に安堵しながら)

「手術時間が短くてトイレにも行けませんでした(笑)リンパ節転移無と聞いて、とにかくほっとしました。ありがとうございます。麻酔はいつ頃覚めますか?」

T医師

「もう、覚めていますよ。いま病室へ戻る準備をしているので、病室で少々お待ちください。すぐにお話しできますよ。」

 

 

病室

 

 

 

病室で(手術後4時間程経った頃)

 

Aさん

「あまり痛くないので良かったわ。酸素も心電図もさっき外してもらったし、何だか普通に家で寝ているみたい。ただ一晩はベッド上安静でオシッコの管が入っているのが少し違和感があるけど、全然平気よ。」

夫Bさん

「本当に良かった。リンパ節転移も無かったし、とても楽そうだし安心して家に帰れるよ。子供達は明日連れて来るね。じゃーね。」

 

T医師の指示で、その晩は鎮痛剤と安眠剤を内服してAさんはぐっすり眠りました。

 

 

翌日(1病日)

朝には尿道カテーテルも抜去され、安静も解除されました。

T医師は診察後

「創部も全く問題ありません。右腕も積極的に動かしてください。一切制限はありませんよ。」

Aさん

「本当に何でもないわ。痛くもないし。今退院してもいいくらいだわ。」

T医師

「今日、ご家族がみえたら相談して今日退院でもいいですよ。お子さんたちも待っているでしょうから。看護師に言っておくので、ご家族で相談してください。」

Aさん

「ありがとうございます。本当に楽でびっくりしました。」

 

結局、お見舞いに来たお子さんたちも大賛成で1日早めの退院となり家族揃って楽しそうに病院をあとにしました。

*防水テープが張ってあるので明日からシャワーもかけられるし、3日後には入浴もOKです。

 

 

メディカル江戸川

 

 

 

 

外来で(術後1週間目)

 

Aさんひとりで来院。

「その節は、お世話になりました。」

T医師

「いえいえ、経過良好で何よりです。それでは本日は創部を見せてもらいます。」

T医師は、創部に貼ってある防水テープを剥がし、更に超音波で内部も確認しています。

「Aさん。創部OKですね。 このまま何も張らずに濡らしても構いませんよ。」

Aさん

「良かったー。防水テープが少し痒くて。凄くすっきりしました。 次は一週間後(☆月★日)受診ですよね。」

T医師

「その通りです。☆月★日には病理組織検査結果が出ますので、その結果をお話しします。可能であればご主人と一緒にいらっしゃるといいですね。」

Aさん

「主人は、その日は会社休みをとってます。心配性なんですよ。」

T医師

「ご家族が治療に積極的にかかわることが患者さんにとって一番心強いことだと思います。いい御主人ですね。」

Aさん(ご主人を想いながら)

「はい。私にはもったいないくらいです。」

 

 

☆月★日(術後約2週間)

Aさんは夫Bさんと診察室に入ってくる。

T医師(お二人を見ながら)

「こんにちは。痛みはどうですか?ありますか?」

Aさん

「大丈夫です。念のために処方していただいた鎮痛剤は結局飲んでいません。」

T医師

「それは良かった。それでは早速、病理組織検査結果をお話します。」

Aさん、夫Bさん(お二人とも少し緊張しながら)

「よろしくお願いします。」

T医師

「まず腫瘍ですが、病変全体を調べた結果でも浸潤部分は認められず“非浸潤性乳管癌”でした。病変は十分にマージンがあります。つまり取りきれています。またセンチネルリンパ節も転移なしです。ステージ(病期)は0期となります。とても良い結果です。」

夫Bさん(Aさんの肩を優しく叩きながら)

「良かったね。おめでとう。」

 

ひとまず、石灰化3部作+番外編はここで終了です。

 

※Aさんは、今後内分泌療法(ホルモン療法)と放射線治療(温存乳房照射)をすることになるのですが、それは後日、新しいシリーズ Aさん術後3部作で紹介します。

ご質問などありましたら、是非ホームページ(乳がんプラザ)のQ and Aにおよせください。

 

注1)石灰化の位置、上はマンモグラフィーからの推定、下は超音波所見(針あと)からの推定

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注2)リンパ管が青く染色され、それに繋がるリンパ節に集積されている。

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注3)リンパ網の様子、白いひも状のリンパ管が蜘蛛の巣のように錯綜している様子が解る(リンパ節は黄色の部分)

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石灰化3部作

石灰化3部作 第1部 
< 石灰化って? 石灰化3部作 はじめました > 
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石灰化3部作 第2部 
< Aさん、ステレオガイド下マンモトーム生検を受ける > 
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石灰化3部作 第3部
< Aさん、結果を聞く >
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石灰化で悩んでいませんか?

あなたは医師の説明に満足ですか? 本当に経過観察でいいの?

「良悪を区別できない石灰化」の2割が癌です。早期発見のチャンスを逃してはいけません。
 

江戸川病院 乳腺センター長の田澤です。

私は自身で1000件以上のステレオガイド下マンモトーム(※)の経験があり、
「石灰化は乳癌早期発見の最大のチャンス」 という確信を持っています。
 

是非、江戸川病院でステレオガイド下マンモトームを受けて下さい。

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